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マイクロソフトとインテル、IoT分野で提携かビジネスニュース 企業動向

モノのインターネット(IoT)分野に向けて、マイクロソフトとインテルがパートナーシップを締結するとみられている。PC業界に長く君臨してきた“Wintel(Windows+Intel)”で、急成長が期待されるIoT市場に攻勢をかけるのだろうか。

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 Microsoftは2014年4月に、モノのインターネット(IoT)分野の強化に向けてIntelとパートナーシップを結ぶと発表するとみられている。両社は、IntelがIoT市場に向けて開発した64ビットSoC「Quark」をサポートするIoT製品を投入すると予想される。

 現時点では、両社の取り組みがMicrosoftのモバイル向けOS「Windows Phone」に焦点を当てるのかどうかは、不明だ。また、IoTサービスのホストコンピュータにMicrosoftのクラウドプラットフォームである「Windows Azure」が使われるかどうかも明らかになっていない。

 MicrosoftとIntelは、いずれもインタビューの要請には応じなかった。両社は、2014年4月2〜4日に米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催される「Microsoft Build 2014」で同計画を発表するとみられる。

 “Wintel(Windows+Intel)”は長年の間、PC市場に大きな影響を与えてきた。PCの成長が頭打ちとなった今、両社が新興市場であるIoT分野で提携するのは当然の成り行きともいえる。

 米国の市場調査会社であるVDC ResearchでIoT部門のアナリストを務めるChristopher Rommel氏は、「組み込み市場では、さまざまなプラットフォームが混在している。両社が、既存顧客からの要望やニーズに対応するために、小型機器向けのIoTソリューションを共同開発するのは大きな意味のあることだ」と語っている。

 Microsoftは、IoT分野の強化に向けて、Intel以外のマイクロプロセッサメーカーとも提携するとみられる。今後は、IoTアプリケーションに適した低消費電力の統合プロセッサが、続々と登場すると予想される。

 Microsoftは、組み込み向けOSに関しては苦い歴史を経験している。Windows OSをベースにしたプラットフォームを数バージョン発表したが、特にリアルタイム機能に関して、適切なサポートを提供しなかったことで非難を浴びた。それにもかかわらず、同社は、かなりの数の組み込みシステムを展開している。

競合他社も次々参入

 競合他社の動きも見逃せない。AppleのCEOであるTim Cook氏は、「IoTのクラウドサービスによって、日常生活におけるユーザー体験を変える」と述べ、IoT市場への関心をほのめかしている。IBMはIoT向けクラウドサービスを既に発表しているし、Cisco Systemsも間もなく同種のサービスを発表する予定だといわれている。

 IoT向けクラウドサービスを手掛けるXivelyの製品戦略部門でバイスプレジデントを務めるChad Jones氏は、「IoT向けのWindowsに、ユーザーがどのように反応するかは分からない。ただ、最終的には同市場に参入するメーカーは増えていくのではないか」との見解を述べた。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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