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ルネサス、ソニーへの鶴岡工場譲渡完了を発表:ビジネスニュース
ルネサス エレクトロニクスは2014年3月31日、鶴岡工場(山形県鶴岡市)のソニー子会社への譲渡が完了したと発表した。
ルネサス エレクトロニクスは2014年3月31日、ソニーの子会社であるソニーセミコンダクタへの鶴岡工場(山形県鶴岡市)の譲渡が完了したと発表した。
譲渡が完了したのは、ルネサスの製造子会社ルネサス山形セミコンダクタの鶴岡工場の施設および半導体製造装置で、譲渡額は75億1000万円。2014年1月29日付で、ルネサスとソニーの両社で合意に至っていたもの(関連記事:ルネサスの工場再編にメド、鶴岡工場をソニーに売却)。
イメージセンサーへ転換
鶴岡工場は、旧NECエレクトロニクスが2004年に稼働させた半導体前工程工場で、12インチウエハー対応製造ラインを持つ。ソニーは今後、2015年下期ごろまでをメドにルネサスからのシステムLSIの受託製造を行うとともに、同工場をイメージセンサーの新たな製造拠点として整備し、スマートフォン向けなどで需要が拡大するイメージセンサーの増産を行っていく方針。
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