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Bluetooth LEでクルマが変わる? 関心高まるスマホとの連携情報系だけでなくLINの置き換えも(2/2 ページ)

Bluetooth Low Energy(Bluetooth LE)を車載インフォテインメントシステムに導入する動きが注目されている。重いケーブルを張り巡らせる必要がなくなるれば自動車の重量を減らせる。また、歩きながらスマートフォンで自動車のキーを回すと、ドライバーの好みに合わせてシートが調節されるといった機能を実現できる可能性もある。

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ドライバーにとってのメリットは何か

 ドライバーにとっても、スマートフォンに搭載されたBluetooth Low Energy機能を使って自動車を制御するメリットは大きい。

 例えば、歩きながらスマートフォンで自動車のキーを回すと、スマートフォンから車にドライバーの情報が伝送され、ドライバーの好みに合わせてシートの位置や車内の温度が調節される。エンジンに何らかの異常が発生した場合に、スマートフォンに診断情報を表示する。こうした機能を実現できるかもしれない。

 もちろん、スマートフォンで全ての車載機能を制御するのは現実的ではない。Machness氏は、「車内の照明を好みの明るさに調節するといった、個人の趣味趣向に関連するものを制御するのが、スマートフォンの理想的な活用方法だろう」と述べている。Bluetooth Low Energyを使わずに車内環境をこのように制御しようとすると、もっと多くのケーブルを張り巡らす必要が出てくる。実際に、自動車メーカーはさまざまな制御用ボタンを配置するために、ダッシュボードをなくす設計案を作成しているともいわれている。

 自動車業界の中でBluetooth Low Energyを利用した車載機能向けアプリケーションを開発するのは、ティア1やサードパーティの開発企業である。Bluetooth Low Energyの安全性を尋ねたところ、Machness氏は、「Bluetooth Low Energyには、堅ろうな暗号化方式『AES-128』が搭載されている。どの機能をBluetooth Low Energyで制御するかを決められるのは、自動車メーカーとティア1だけだ」と答えている。

 TIは、CC2541-Q1のサンプル出荷を開始している。量産開始は2014年第3四半期を予定していて、既に同SoCを搭載するいくつかの製品の開発が進行中だという。2015〜2016年にも、Bluetooth Low Energyでドアや窓を制御できる自動車が発売される見通しだ。

【翻訳:青山麻由子、滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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