ニュース
iPadで直感的に操作できる計測器、オシロなど5つの機能を1台に搭載:“ジェネレーションY”も満足(2/2 ページ)
日本ナショナルインスツルメンツの新しい計測器「VirtualBench」は、オシロスコープ、関数発生器、デジタルマルチメータなど5つの計測器の機能を1台に搭載した製品だ。「iPad」とWi-Fiで接続し、専用のアプリを使って直感的に操作できる。
なお、VirtualBenchとWi-Fi接続できるのはiPadだけで、PCとはUSBケーブルで接続して使う。PCと接続した場合、iPadよりも多くの機能や関数が使えることに加え、日本NIのシステム開発ソフトウェア「LabVIEW」とも連携できる。「LabVIEWには、VirtualBenchに特化したドライバを用意している。それを使えばLabVIEWを使ってVirtualBenchを動かすことができるので、より複雑な制御をしたり、解析を自動化したりといった用途に向く」(スワロー氏)。
日本NI 代表取締役の池田亮太氏は、「テクノロジーで世の中を変えていこうとしている点では、ジェネレーションYも、その上の世代も同じだ。ただし、その方法については、ジェネレーションYは非常に現実的かつ実用的な考えを持っている。当社も、実用的な計測のアプローチを提供する必要がある」と語った。
外形寸法 | 奥行き190.5mm×幅254mm×高さ73.66mm |
---|---|
接続バス | USB、Wi-Fi接続 |
ミックスドシグナルオシロスコープ | 100MHz帯域幅、アナログチャンネル(2個)、デジタルチャンネル(34個)、サンプリングレート1ギガサンプル/秒 |
デジタルマルチメータ | 最大入力電圧300V、最大入力電流10A、5 1/2桁分解能 |
関数発生器 | 20MHz帯域幅、1チャンネル |
プログラマブルDC電源 | 3チャンネル(+6V/1A、+25V/0.5A、-25V/0.5A) |
デジタルI/O | 8双方向チャンネル |
「VirtualBench」の主な仕様 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 【NIWeek 2013】少年が数分で「レゴ マインドストーム」をプログラム、“エンジニアの卵”の育成に注力するNI
「次世代のイノベーターのための鼓舞と準備」と題したNIWeek 2013の3日目の基調講演では、次世代のエンジニア育成をサポートするNI製品群が登場。10歳の小学生から高校生、大学生と、企業エンジニアの利用にとどまらないNI製品の幅の広さを見せた。 - 「本質に基づいてモノを作る」――日産GT-Rの開発者が語る、モノづくりにおけるシステム計測の役割
2007年に発売されて以来、世界中で圧倒的な人気を誇る日産自動車のスポーツカー「GT-R」。開発チームを指揮した水野和敏氏は、GT-Rについて「物事の本質に立ち戻り、それに基づいて開発しただけ」と言い切る。そして、物事の本質を“翻訳”してくれたのが、システム計測で取得したデータの数々だった。水野氏と、計測プラットフォームを提供する日本ナショナルインスツルメンツの池田亮太氏が、システム計測がモノづくりにもたらすメリットについて語った。 - Xilinxの「Zynq」採用やモバイルの活用も、NIが語る新たな組み込み開発
日本ナショナルインスツルメンツは2012年5月15日に新製品説明会を開催し、同社の「グラフィカルシステム開発」の特徴をあらためて説明した。加えて、XilinxのFPGA製品群「Zynq(ジンク)」やスマートフォン/タブレットPC、クラウドコンピューティングを活用するという最近の取り組みを紹介した。