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スマホに搭載されるセンサーは増加傾向、センサーハブ用ソフトウェアが重要にどう制御するかが課題(1/2 ページ)

スマートフォンに搭載されるセンサーの数は増加の一途をたどっている。スマートフォンメーカーにとっては、これらのセンサーをどう制御するかというのも重要な課題だ。米国のHillcrest Labsは、こうした課題に応えるセンサーハブソフトウェアを提供している。同ソフトウェアは、中国でAppleよりもシェアを獲得しているスマートフォンメーカーCoolpadに採用された。

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 モーションコントロールアプリケーションの開発を手掛ける米国のHillcrest Labsは、中国のモバイル機器メーカーであるCoolpadのスマートフォンに搭載するセンサーハブソフトウェアのデザインウィンを獲得した。近年、スマートフォンやウェアラブル機器に搭載されるセンサーの数は増え続けている。モバイル機器メーカーは、増加の一途をたどるセンサーを管理する方法を模索している。

 Hillcrest Labsのセンサーハブソフトウェアは、複数のアルゴリズムを統合し、センサーデータをアプリケーションで利用可能な情報に変換することで、低消費電力で高性能のセンサーフュージョンを実現している。

 Coolpadのスマートフォンに実装されるセンサーハブでは、Hillcrest Labsのソフトウェアは、Atmelの低消費電力マイコン上で動作する。Hillcrest氏は、プレスリリースの中で、「スマートフォンのメインプロセッサのセンサー管理を減らすと、ソフトウェアの消費電力が劇的に減少し、バッテリー寿命が大幅に伸びる」と述べている。

 Hillcrest Labsのスマートフォン向けソフトウェアは、アジアの携帯電話機メーカー2社に採用された。2014年2月には、「中国の携帯電話機メーカーであるOPPOが、直感的なジェスチャ認識を実現するためにHillcrest Labsのモーションコントロールソフトウェア『Freespace』を採用した」と発表している。

 Coolpadの新スマートフォンに搭載されるセンサーハブは、アクセラレータと磁力計、角速度センサーで構成される。Hillcrest Labsの広報担当者によると、「機器メーカーの要望に応じて、圧力センサー、湿度センサー、環境照明センサーなどのモーション/環境センサーも追加できる」という。

 Hillcrest Labsのセールス/マーケティング部門でシニアバイスプレジデントを務めるChad Lucien氏は、プレスリリースの中で、「センサーは、モバイル機器を差異化するさまざまな機能を実現できる。よく搭載される機能としては、状況認識や拡張現実、高性能ナビゲーション、高機能ゲームなどがある」と述べている。

 Coolpadのスマートフォンでは、Hillcrest Labsのセンサーハブソフトウェアは、低消費電力と高性能なモーショントラッキング機能の両方を実現する。

 広報担当者は、これらの機能についてアプリケーション的なより詳しい説明を加えた。「Coolpadのスマートフォンは、正確なヘルス/フィットネスモニタリング(歩数のミスカウントがほとんどなく、ウォーキングとランニングを正確に認識できる)、十分なバッテリー寿命、精密な拡張/仮想現実アプリケーションや正確なモーショントラッキングなど、ユーザーにとって便利な機能を備える。方位/磁力計の精度を上げることで、正確なマッピングとナビゲーション機能も実現した」。

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