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山手線の新型車両「E235系」がSiCパワー半導体を採用へ:パワー半導体
JR東日本は2014年7月、2015年秋頃に山手線で営業運転を開始する新型電車車両「E235系」の主制御器に、SiC(炭化ケイ素)を使用したパワー半導体を搭載すると発表した。
JR東日本は2014年7月2日、2015年秋頃に山手線で営業運転を開始する新型電車車両「E235系」の主制御器に、SiC(炭化ケイ素)を使用したパワー半導体を搭載すると発表した。
SiC パワー半導体の搭載を決めたJR東日本の新型車両は、2015年3月以降に走行試験を行い、2015年秋頃から山手線での営業運転を目指す「E235系」の量産先行車。将来的には、現在、山手線を走る車両「E231系500代」を置き換えるとみられる。
現行のE231系500代は、主制御器の半導体素子としてシリコンによるIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)モジュールを使用しているが、新型のE235系では、車両の消費電力の抑制を狙って、SiCによる半導体素子を使ったモジュールを搭載する。ただ、搭載するモジュールは、「フルまたはハイブリッドSiC」(JR東日本)としており、SiCの適用はダイオード部のみとなる可能性もある。
次世代パワー半導体として注目されるSiCを使用したパワー半導体の電車車両への搭載は、東京メトロ銀座線1000系車両や阪急電鉄8000系車両などに続くもので、鉄道分野でのSiCパワーデバイスの利用が拡大している。
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