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小型無人航空機(ドローン)のパイオニア、「AR.Drone 2.0」を分解:製品解剖(2/2 ページ)
Amazonによる「無人配送」への取り組みで一気に注目度が高まった小型無人航空機(ドローン)。Parrotの「AR.Drone」は、その草分け的な存在だ。今回は、「AR.Drone 2.0」(GPSエディション)を分解する。AR.Droneの本体にUSBにつなぐだけでよいフライトレコーダには、東芝のNAND型フラッシュメモリなどが搭載されている。
ソナーによる高度監視
Kobitoneの超音波振動子、レシーバ「400SR」、トランスミッタ「400ST」とMicrochipのPIC24HJマイコンを組み合わせて、ソナーによる高度の監視を行っている。ソナー制御ボード上には旭化成エレクトロニクス(AKM)の3軸電子コンパスなどが搭載されている。
GPSフライトレコーダ
GPSフライトレコーダは、Telit Wireless SolutionsのGPSレシーバと、動画や画像を保存するための4GBのNAND型フラッシュメモリを搭載している。AR.DroneのUSBポートに、このレコーダを接続して使う。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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