富士通セミコンとライカが画像処理システムを共同開発:ビジネスニュース 企業動向
富士通セミコンダクターは2014年9月17日、ドイツのLeica Camera(ライカ)と共同で次世代ハイエンドカメラ向け画像処理システム「MAESTRO II」を開発したと発表した。
富士通セミコンダクター(以下、富士通セミコン)は2014年9月17日、ドイツのLeica Camera(以下、ライカ)と共同で次世代ハイエンドカメラ向け画像処理システム「MAESTRO II」を開発したと発表した。なお、ライカは、同システムを搭載した写真家向けのプロ用デジタルカメラ「Leica S」をドイツ・ケルンで開催されているカメラ関連展示会「Photokina 2014」(フォトキナ/会期:2014年9月16〜21日)で公開している。
MAESTRO IIは、富士通セミコンのイメージングプロセッサ「Milbeaut」(ミルビュー)の技術をベースに開発したもので、「画像処理アルゴリズムの改善と高速なCPU の採用によりソフトウェアとハードウェアの両面で高速化を図り、優れた処理性能を実現した」(富士通セミコン)とする。
富士通セミコンとライカは、2008年に専任チームを結成してハイエンド一眼レフカメラ向け画像処理システム「MAESTRO」を共同開発するなど協力関係を結んできた経緯がある。MAESTRO IIでも、Milbeautの画像処理技術とライカの高精細撮像技術という両社の知見とノウハウを組み合わせて開発したという。
富士通セミコン欧州法人イメージングビジネスユニットのMarkus Mierse氏は、「良好な協力関係をベースに、ライカのカメラメーカーとしての経験、知識および名声とMilbeautの画像処理LSIテクノロジーを融合させ、他に類をみないハイエンドカメラをこれからも提供していく」とし共同開発を継続する方針を明らかにしている。
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