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東芝、コンシューマ向けPC事業の大幅縮小策を発表――業績見通しは電力/メモリ好調で“過去最高予想”のままビジネスニュース 企業動向(2/2 ページ)

東芝は2014年9月18日、PC事業の安定的黒字化に向けた施策を発表し、消費者向けのB2Cビジネスを大幅に縮小させ、企業用のB2Bビジネスを拡大させるための構造転換を行うと明らかにした。なお、業績見通しについては、NAND型フラッシュメモリ事業や電力・社会インフラ事業が好調なため、期初予想を据え置いている。

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過去最高の営業損益予想は維持

 PC、テレビ事業の不振でライフスタイル部門の今期営業損益見通しを期初予想比510億円下方修正したが、全社の営業利益見通しは、過去最高の3300億円とする期初予想のまま据え置いた。営業損益予想以外の売り上げ予想(6兆7000億円)、最終損益予想(1200億円)などの全社業績予想も全て期初予想のまま据え置いた。

NANDメモリは「需要の強い状態」

 据え置いた理由としては、電力・社会インフラ部門と電子デバイス部門の営業利益が期初予想より上振れし、ライフスタイル部門の落ち込み分を相殺するため。電力・社会インフラ部門は、原子力を含む各発電施設向けビジネスなどが好調で、部門営業利益見通しを期初よりも210億円上振れさせた910億円に上方修正。NANDメモリが好調な電子デバイス部門でも期初予想より460億円多い2260億円の営業利益へ上方修正している。NANDメモリビジネスについては「2014年7月以降、需要の強い状態が続いており、微細化も計画通り進捗(しんちょく)している」とした。


電力・社会インフラ部門/電子デバイス部門の事業概況 (クリックで拡大) 出典:東芝

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