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スマートの先にある“次の何か”を明示する――主催者が語るCEATEC 2014CEATEC 2014 開催直前情報(1/2 ページ)

アジア最大級のIT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2014」が2014年10月7〜11日に開催される。今回のテーマは「NEXT――夢を生みだし、未来を描け」であり、「業界で定着したスマート化の先にある“次の何か”を提案したい」というCEATEC主催者に、今回の狙いや見どころなどを聞いた。

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 2014年10月7〜11日の会期で、アジア最大級のIT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2014」(シーテック ジャパン/以下、CEATEC 2014)が千葉市の幕張メッセで開催される。今回の開催テーマは、2011〜2013年と連続してテーマに掲げた「Smart Innovation」から一新して、「NEXT――夢を生みだし、未来を描け」だ。Smart Innovationの“次”、“NEXT”を、さまざまな新しい試みにチャレンジしながら、来場者に打ち出していくことを目指している。

 開催を間近に控えたCEATEC 2014の狙いや見どころなどについて、CEATEC JAPAN運営事務局を務める日本エレクトロニクスショー協会 事業部門 課長の菊嶋隆史氏にインタビューした。


定着した「Smart Innovation」の先を見据える

EE Times Japan(以下、EETJ) 今回は、過去2回と異なる「NEXT――夢を生みだし、未来を描け」を開催テーマに掲げられました。

菊嶋氏 ここ数年間は、IT、エレクトロニクス業界のトレンドを表す言葉として、「Smart Innovation」をテーマに掲げてきた。ただ、Smart Innovation/スマート化は、IT/エレクトロニクス業界では、定着した考え方となり、そろそろ、Smart Innovation/スマート化の“次”が模索され始めている時期に差し掛かった。そこで、今回はSmart Innovation/スマート化の“次”に焦点を当てるということで“NEXT”をテーマにし、現状の最先端のテクノロジーとともに、少し先の将来のテクノロジー、すなわち“夢”や“未来”も紹介したいという思いを「夢を生みだし、未来を描け」で表現した。

EETJ Smart Innovationの“次”とはどのようなものでしょうか。

菊嶋氏 さまざまな“次”が想定されるが、大きな流れとしては、IT/エレクトロニクス産業にとどまらず、他の多くの産業と融合することで“次”の何かが生まれてくるということだろう。自動車などのモビリティをはじめ、エネルギー、ヘルスケアなど幅広い産業とIT/エレクトロニクスが融合することで新しい次の技術が生まれてきている。

 こうした他産業との融合で生まれてくる新しい次の技術を紹介するために、今回は、特別企画展示ゾーン「NEXTイノベーションプラザ」を設けている点が1つの特徴だろう。

モビリティ、エネルギー、ロボティクス、ヘルスケアなど8つのテーマ

EETJ NEXTイノベーションプラザについて、詳しく教えてください。

菊嶋氏 IT/エレクトロニクスが融合する8つのテーマで展示を行う。モビリティ、エネルギー、ロボティクス、ヘルスケア、ウェアラブル、ソフトウェア&コンテンツ、データマネジメント、セキュリティ&サーベイランスの8つで新しい社会モデルのビジョンを紹介できればと考えている。またNEXTイノベーションプラザ内には、オープンステージを設ける。これまでCEATECでは展示会場にプレゼンテーションセミナーなどを行うスペースを設けてこなかったが、出展企業の詳細な情報を提供する場としてオープンステージを設けることにした。オープンステージは基本的に15分程度と短い時間で、各出展企業のプレゼンテーションを行う予定。来場者には気軽に参加できるプレゼンテーションで、NEXTイノベーションプラザなどの出展企業や展示物への理解を深めてほしい。

 加えて、NEXTイノベーションプラザ内に、次の技術を持つベンチャー企業や大学/研究機関が集まるベンチャーエリア/ユニバーシティエリアを設ける。これまでCEATECは、どちらかというと大手企業中心の展示会だったが、ベンチャー企業や大学も当然ながら優れた技術を持っており、ベンチャー企業なども参加しやすい環境作りを行った。

EETJ ベンチャーエリアはどのような企業が出展しますか。

菊嶋氏 約30社のベンチャー企業が出展する見込みで、特にウェアラブル機器やロボットに向けた要素技術や新たなビジネスモデルを持つ企業が多く集まった。

これからの社会システムを支えるテクノロジー

EETJ NEXTイノベーションプラザ以外の展示はいかがですか。

菊嶋氏 例年通り、電子デバイス/材料メーカーを中心に構成するキーテクノロジーステージと、IT/エレクトロニクス機器などプロダクト/サービスを提供する企業を中心に構成するライフ&ソサエティステージの2つのステージを設けている。ちなみに、NEXTイノベーションプラザはこの2つのステージの間に設けるエリア構成になっており、それぞれのステージの技術がさまざまな形で融合し、“NEXTイノベーション”が生まれているということが理解しやすい展示構成になっていると思う。

EETJ ライフ&ソサエティステージ、キーテクノロジーステージそれぞれの見どころを教えてください。

菊嶋氏 ライフ&ソサエティステージでは、やはり社会システムに向けた技術が注目されるだろう。例えば、IoT(モノのインターネット)やM2M(Machine to Machine)、エネルギー管理、ウェアブル機器などさまざまな技術を組み合わせて、安心・安全な社会システムを総合的に作るソリューションなどが紹介されるだろう。それに応じて、キーテクノロジーステージでも、IoTやM2M、エネルギー管理、ウェアブル機器を支えていく技術が多く集まる見通しだ。

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