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家電をジェスチャで操作する“魔法の指輪”――「Ring」が日本上陸量産の遅れで批判も浴びたが……(1/2 ページ)

指のジェスチャだけで家電を操作する指輪型のウェアラブル機器「Ring」。日本発のベンチャー企業ログバー(Logbar)が開発した製品だ。発表と同時に大きな話題を呼んだものの、生産開始の遅れで非難を浴びたこともあった。2014年10月9日の米国発売に次いで、日本でも販売が開始された。

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 家電をジェスチャだけで操作する“魔法”のような指輪――。そんなコンセプトを具現化した指輪型端末「Ring(リング)」は、2013年に発表された途端に大きな注目を集めた(関連記事:家電を制御する指輪、宙に書いた文字も認識)。開発元は日本と米国のシリコンバレーに拠点を置くベンチャー企業であるログバー(Logbar)だ。そのリングが、10月29日に日本に上陸した。米国では10月9日に269.99米ドルで発売されている。2016年中に100万台を突破することを目指す。購入した場合、出荷までは4〜7週間としている。10月30〜11月3日の間、期間限定の店舗を表参道ヒルズ(東京都渋谷区)内にオープンする予定で、そこでRingを体験することができる。

「Ring」の外観(左)と、Ringを指にはめたログバー CEOの吉田卓郎氏(クリックで拡大)

 Ringのコンセプトは、Ring、クラウド、ジェスチャの3要素で構成される。Ringをはめた指である決められたジェスチャをすると、それに従ってクラウドに接続された機器を操作できるというもの。「テレビをオン/オフする」場合のジェスチャとして「四角」を登録しておくと、Ringをはめた指で四角を描けばテレビのオン/オフができる、といった具合だ。家電や自動車、スマートグラスなど、クラウドにつながっているものなら何でも操作できるというのが基本的な考え方で、ログバーはこれを「クラウドコントロール」と呼ぶ。

Ringはジェスチャだけで操作できる 出典:ログバー

 RingにはセンサーとBluetooth Low Energy(LE)通信モジュールが搭載されている。センサーの情報からどんな図形が描かれたかを判別し、Bluetooth LEで連携しているiOS端末/Android端末を中継ハブとして、クラウドにつながっている機器を操作する仕組みだ(現時点では、必ずiOS/Android端末との連携が必要)。ログバーのCEOを務める吉田卓郎氏によれば、ジェスチャを読み取る精度は80〜90%。「ジェスチャにどの程度慣れているかや、登録されているジェスチャの数によっても多少の変動はある。登録できるジェスチャの数は無限だが、今の時点では、登録されているジェスチャが多いほど、認識精度はどうしても下がってしまう」(同氏)。

 電池は1回の充電で3日持つ。Ringで最も大きな面積を占めている部分は電池なので、ユーザーの反応を見つつ、小型化も図れるという。

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