脳波信号から感性を分析、興味度やリラックス度を「見える化」:Display Innovation 2014
ニューロスカイジャパンは、「Display Innovation 2014」において、脳波センサーワイヤレスヘッドセットや心電・心拍検出用チップなどを展示した。取得した信号から興味度やリラックス度の「見える化」が可能となる。
ニューロスカイジャパンは、「Display Innovation 2014」(2014年10月29〜31日、パシフィコ横浜)において、脳波センサーワイヤレスヘッドセットや心電・心拍検出用チップなどを展示した。取得した信号から興味度や集中度、リラックス度の「見える化」が可能となる。
同社は、脳波や心電/心拍、筋電などを検知するセンサーを開発し、センサーで得られた生体信号を効果的に活用するための「見える化」に取り組んでいる。今回展示した脳波センサーワイヤレスヘッドセット「MindWave Mobile」は、脳波データ(2〜100Hz)やアルファ波、ベータ波といった脳波パワースペクトラムデータの取得、さらには集中度やリラックス度を算出するためのeSenceメーターアルゴリズム、瞬き検知などの機能を備えている。
このヘッドセットを頭部に装着し、脳波センサーを前頭部にセットすれば、脳波を計測することができる。さらに、採取したデータから被測定者の集中度やリラックス度、理解度/習熟度、興味度などを算出することができるという。ブースでは、電通サイエンスジャムが開発した脳波信号を分析するキット「感性アナライザプラスカム」と組み合わせ、リラックス度や興味度を「見える化」する実演デモを行った。当面は「消費者心理を掴むためのマーケティングツールやメンタルトレーニング、エンターテインメントの入力デバイスといった用途に提案していく」(説明員)と話す。
心電・心拍検出用チップ「BMD101」は、アナログフロントエンド、DSPおよびUARTの機能を1チップに集積している。取得した心電信号より、心拍数や心拍変動、呼吸数などを算出することができる。さらに、算出したデータを基に、フィットネスレベルやリラクゼーションレベルを表示させるなど、健康要素の「見える化」を可能とした。なお、取得した心電信号のアルゴリズム開発は米国スタンフォード大学メディカルセンターと共同で行った。
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