経営陣を刷新したIDTの成長戦略:ビジネスニュース 企業動向(2/3 ページ)
Integrated Device Technology(IDT)は、2014年より新たな成長戦略に取り組んでいる。通信インフラや高性能コンピュータおよびパワーマネジメントを主なターゲット分野に掲げ、Rapid IOやRF、メモリインタフェース、ワイヤレス給電などに向けたユニークなIC事業に注力していく。
「RF製品」「タイミング製品」
2つ目は「RF製品」で、ミキサーやバリアブルゲインアンプ、デジタルステップアッテネータなどがある。特に中国の4G基地局向け市場で、同社は50%のシェアを獲得している、という。また、「現在の製品展開は携帯電話基地局向けが中心となっているが、今後はケーブルテレビや測定器、産業機器向けICも製品化していく」(Chittipeddi氏)計画だ。
3つ目は「高性能なタイミング製品」だ。これまでは周波数精度の高い信号を発振すればよかったが、「今後は周波数精度に加えて、信号の位相を同期させることも重要になる」(Chittipeddi氏)こともあり、IEEE 1588規格に対応するタイミング製品などに注力していく考えである。
低レイテンシのニーズに応える
高性能コンピューティング向けも、「メモリインタフェース製品」、「シリアルスイッチング製品」、そして「シグナルインテグリティ(SI)製品」と3つの製品を供給している。メモリインタフェース製品としては、DDR4やDDR3などに対応したメモリ向けのデータバッファやRCD(Register Clock Driver)、TS(Temperature Sensor)/SPD(Serial Presence Detect)などを用意している。シリアルスイッチング製品では、サーバー向けのRapid IOスイッチやPCIeスイッチなどがある。シグナルインテグリティ製品としては、長距離伝送時の信号劣化を防止するPCIeリタイマーやリピータなどを用意した。
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