『Fujisawaモデル』を世界へ、パナソニックの成長を担う“街”がオープン:ビジネスニュース 企業動向(1/2 ページ)
Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下、Fujisawa SST)の中核施設となる「Fujisawa SST SQUARE」がグランドオープンした。代表幹事を務めるパナソニックは、Fujisawa SSTを「成長戦略のフィールド」と位置付ける。今後は「Fujisawaモデル」として、この取り組みを全世界に水平展開していく予定である。
パナソニックが代表幹事を務めるFujisawa SST協議会は2014年11月27日、Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下、Fujisawa SST)の中核施設となる「Fujisawa SST SQUARE」が開業し、現地でグランドオープンの式典を開催した。居住者などが交流を深めるための情報受発信拠点となる。パナソニックは、Fujisawa SSTを「成長戦略のフィールド」と位置付けている。今後は「Fujisawaモデル」として、この取り組みを全世界に水平展開していく予定である。
工場跡地に街
Fujisawa SSTは、神奈川県藤沢市にあるパナソニックグループの工場跡地を活用し、官民一体となって「新しい街づくり」に取り組む共同プロジェクトである。このプロジェクトでは、「3世代、100年にわたって生き続ける街づくり」を目指している。最終的に「街」が完成する2018年には、住宅約1000戸と商業施設および公益施設が建設される予定である。既に、2014年4月より一部住宅には入居が始まっている。
今回開業したFujisawa SST SQUAREは、タウンマネジメント機能や迎賓機能、コミュニティー醸成機能を備えた施設となる。具体的には、事業運営会社として「Fujisawa SSTマネジメント」が入居し、発電/給電/売電などのエネルギーに関するサービスや、セキュリティ、モビリティ、ウェルネス、コミュニティーといったサービスなど、5つのタウンサービスをパートナー企業と協力して提供していく。緊急時には防災センターとしての役割も果たしていくことになるという。
Fujisawa SST SQUARE以外にも、2014年12月中旬には文化複合施設「湘南T-SITE」や、EVが展示され試乗も可能な施設「カーライフラボ」などもオープンする予定だ。さらに、ヤマト運輸が提供する次世代物流拠点の設置や、パナソニックが次世代ロボット技術などを提案/検証する次世代型トライアルフィールドなども設置していく計画である。
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