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ウェアラブルは洗練の段階へ、ロボットや自動運転もエレ業界の要に2015年の注目技術10(1/5 ページ)

2015年は、どのような分野で技術革新が期待できるだろうか? 2014年に引き続き、ウェアラブル機器/モノのインターネット(IoT)は主要なトレンドであると見られる。その他、ロボット技術、自動運転/ADASなど、「2015年に注目すべき10の技術」を紹介する。

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注目技術その1 ロボット

 “あらゆる技術の集大成”といわれるロボット。2014年には、サービスロボットの国際安全規格「ISO 13482」が発行されたり、自動車メーカーによるロボット市場参入が本格化するなど、注目に値する動きがいくつもあった。

 2015年、ロボット技術のさらなる発展に大きな期待が集まっている。「2015 International CES」でも展示フロアの多くのスペースが割かれ、プログラム可能な超小型ロボットなどが披露されている。自己学習機能を備えたり、手話ができたりするヒト型ロボットも進化していて、半導体メーカーが積極的に関わっている。

 FA(ファクトリオートメーション)のみならず、ホームオートメーション、レスキュー、医療、介護など、ロボットの応用分野は幅広い。以前に比べて、人に近い位置で稼働することが多くなると、安全性/セキュリティの面もこれまで以上に重要になるだろう。

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ET2014のSTマイクロエレクトロニクスブースで展示された人間型ロボット「iCub」

注目技術その2 高速無線通信技術

 近年、急速な勢いで技術進化が続いている無線通信技術。2015年も、より高速、大容量な無線通信の実現を目指した技術開発が進む。特に注目されるのが、第5世代移動通信(5G)に向けた技術だ。

 より本格的な4GであるLTE-Advanceの実用化が始まったばかりの段階だが、5Gに向けた技術開発は2014年から活発化してきている。ただ、5Gは規格仕様はまだ策定段階にあり、どのような周波数を使い、どの程度の通信速度を実現するのかはまだ定まっていない。その中で、5Gに求められる要件としては一般に、LTEの約100倍となる10Gビット/秒の通信速度、約1000倍の通信容量、1ms以下の遅延などが挙げられている。

 こうした要件を満たすには、数十GHz帯のミリ波帯や、128×128本のアンテナを使用するような超大規模MIMO技術などの使用が不可欠とみられる。

 3G、4Gまでで使用していた数GHz帯に対し、ミリ波帯は伝送損失が極めて大きいなどの特徴を持ち、いくつもの技術課題をクリアしなければならない。MIMO技術に関しても、現行は8×8や16×16といった水準の技術しか確立されておらず、文字通り桁違いの技術革新が要求される。

 5Gの実用化時期は2020年ごろとされる。世界中の研究機関や企業が5G向けの技術開発を活発化させており、実用化まであと5年を切る2015年は、5G実現に大きく前進するような革新的な技術がいくつも開発されることが期待されている。


5G開発ロードマップ例 (クリックで拡大) 出典:ノキア

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