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ルネサス、防災/防犯機器の待機時電力を約30%削減するマイコンプロセッサ/マイコン

ルネサス エレクトロニクスは、スヌーズモード機能を搭載することで、待機時にシステムの消費電力を約3割削減することができるマイコン「RL78/I 1D」グループの量産を開始した。

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 ルネサス エレクトロニクスは2015年1月、スヌーズモード機能を搭載することで、待機時にシステムの消費電力を約3割削減することができるマイコン「RL78/I 1D」グループの量産を開始した。電池で駆動する火災/ガス漏れ検知器、防犯センサーなどの用途に向ける。

 「RL78/I 1D」グループは、メインのCPUコアを動作させずに検知処理を行うスヌーズモード機能を搭載した。これにより、STOPモード時にはCPUコアを起動せずに、DTC(データトランスファコントローラ)やELC(イベントリンクコントローラ)でセンサーを起動し、センサー信号の増幅やA-D変換を行う。この信号をDOC(データオペレーションサーキット)に転送し、CPUコアの起動が必要か否かを判断するという。この結果、システムが待機モード時には全体の消費電力を大幅に節減することが可能となった。


「RL78/I 1D」グループの外観

 検知器などが動作時には、「低電力動作モード」と「高速動作モード」を、ダイナミックに切り替えることができる。低電力動作モードでは、電源電圧1.8〜3.6V、動作周波数1MHzとなり、動作電流も124μAと小さい。メインシステムクロックの4MHzで動作時には、サスペンド状態から4μsで高速に立ち上げることができるという。

 この他、RL78/I 1Dグループは、汎用オペアンプとして最大4チャネル、12ビットA-Dコンバータは最大17チャネル、アナログコンパレータは最大2チャネル分の入力端子をそれぞれ備えている。このため、火災検知器などに必要とされるさまざまなアナログ信号にも1チップで対応することが可能である。なお、RL78/I 1Dグループは、パッケージは20〜48端子、内蔵フラッシュメモリ容量が8/16/32kバイトなど、13品種を用意している。

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