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A-D/D-AコンバータなどのアナログI/O機能をユーザーが定義X-fest 2015リポート

マキシム・ジャパンは、FPGA技術セミナー「X-fest 2015」(アヴネット主催)の展示会場で、高電圧ミックスドシグナルI/O(PIXI、Programmable mixed signal I/O)デバイス「MAX 11300」や、電源回路設計ツール「EE-Sim」などのデモ展示を行った。

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 マキシム・ジャパンは、2015年1月に東京都内で開催されたFPGA技術セミナー「X-fest 2015」(アヴネット主催)の展示会場で、高電圧ミックスドシグナルI/O(PIXI、Programmable mixed signal I/O)デバイス「MAX 11300」や、電源回路設計ツール「EE-Sim」などをデモ展示した。

 MAX 11300は、12ビットA-Dコンバータや12ビットD-Aコンバータなどを内蔵したICで、20のバイポーラI/Oポートを備えている。これらのI/Oポートは、A-Dコンバータのアナログ入力、D-Aコンバータのアナログ出力、あるいはアナログスイッチ端子、GPIOなどのポートとしてユーザー側で任意に設定することができる構成となっている。しかも、その設定作業は同社から提供されるGUIソフトウェアを用いて比較的簡単に行うことができるという。


MAX 11300を使ったデモの模様

 各I/Oポートは−10〜10Vの範囲で最大4つの電圧範囲を選択することが可能だ。また、D-Aコンバータに設定した出力ポートは最大25mAを駆動することができるという。FPGAなどの周辺回路において、アナログ信号の入出力ブロックを1チップに集積する用途などに適している。「A-Dコンバータのアナログ入力やD-Aコンバータのアナログ出力として、現在は分解能が12ビットだが、16ビット分解能に対する要求も強い」(説明員)ことから、いずれはシリーズ展開なども検討していきたいという。

 一方、EE-SimはPCを用いてオンライン上で電源回路の設計やシミュレーションを行うことができるツールである。例えば、FPGA向け電源回路を設計する場合、使用するFPGAのメーカー名や型番など必要な項目を対話形式でPC画面に入力すると、最適な電源ICとともに、電源回路のブロック図や部品リストなどの情報が出力される。タイミング波形などシミュレーション結果も表示させることができるという。マキシムのウェブサイトから「My Maxim」に登録すると、同ツールを無償で利用することができる。

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