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ルネサスの最新半導体ソリューション(2)――32ビットマイコン「RXファミリ」の最上位品とタッチキー対応品福田昭のデバイス通信(4)(2/2 ページ)

前回に続き、ルネサス エレクトロニクスの最新のマイコン群を紹介する。今回は、ミッドレンジの「RXファミリ」に焦点を当てる。

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手袋や水滴などに対応したタッチキー検出マイコン

 タッチセンサー対応マイコン「RX113グループ」は、静電容量式のタッチキー検出機能やセグメント液晶ディスプレイ駆動機能などを搭載した、家電・産業機器向けのヒューマンインタフェース制御用マイコンである。2014年12月1日にリリースされた。

 家電機器や産業機器、ヘルスケア機器などは、ユーザーが操作するためのタッチキーとセグメント表示の液晶ディスプレイを搭載していることが多い。タッチキーを操作する環境は非常に幅広い。ユーザーが手袋をしていたり、ユーザーの指が水滴で濡れていたり、タッチキーの表面に水滴やホコリなどが付いていたりする。また、耐久性を高めるためにキーの表面を厚いアクリル樹脂でカバーしていることがある。こういった悪条件下でも、「RX113グループ」はキーの操作を検出できる。例えばキーが10mmと厚いカバーで覆われている場合や、キーの表面が曲面であっても、ユーザーのキータッチを検出可能である。

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デブコン大阪で使われた「RX113グループ」の説明資料(クリックで拡大)

 またタッチキーを内蔵したシステムは、キー入力を待っている状態(キー入力待ち受け状態)では消費電流をなるべく抑えておきたい。「RX113グループ」は、キー入力待ち受け状態の消費電流が約5μAと低く、バッテリで長期間にわたって動作させることができる。

 「RX113グループ」は、最大動作周波数が32MHz、電源電圧が1.8V〜3.6V。フラッシュメモリ容量は最大512Kバイト、SRAM容量は最大64Kバイトである。消費電流は動作時が0.1mA/MHz、低消費電力モード時(SRAMデータを保持、液晶パネルはオフ)が0.44μAとかなり低い。液晶ドライバは40セグメント×4コモン(100ピン・パッケージ品)または20セグメント×4コモン(64ピン・パッケージ品)である。

次回に続く

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