半導体製造装置の2014年販売額は18%増、地域別では中国が日本を追い抜く:ビジネスニュース 業界動向
半導体製造装置/材料関連の業界団体であるSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は、半導体製造装置の2014年世界総販売額を発表した。これによると、総販売額は2013年に比べて18%増の大幅な伸長となった。地域別では前年に僅差だった中国が日本を抜き、2014年は第4位の市場となった。
半導体製造装置/材料関連の業界団体であるSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は2015年3月、半導体製造装置の2014年世界総販売額を発表した。これによると、総販売額は375億米ドルとなり、2013年に比べて18%増の大幅な伸長となった。2014年の受注額は同8%増である。
半導体製造装置の総販売額を地域別にみると、2014年は台湾を除く全ての地域で増加した。台湾の販売額は91億1000万米ドルで、2013年に比べて11%の減少となったものの、販売規模としては3年連続で最大市場となった。北米の販売額は前年比55%増の81億6000万米ドルとなった。第2位の市場規模である。続く韓国の販売額は68億4000万米ドルで、前年比31%増加した。中国は前年比30%増の43億7000万米ドルとなり、日本を抜いて第4位となった。

地域別の半導体製造装置市場。その他地域はシンガポール、マレーシア、フィリピンなど東南アジア諸国およびその他小規模市場の合計である。数字を丸めているため、合計値が合わない場合がある (クリックで拡大) 出典:SEMI/SEAJ
装置分類別では、組み立ておよびおパッケージング装置が全世界で前年比33%増加した。テスト装置も同31%増となった。その他前工程装置(マスク/レチクル装置、ウエハー製造装置、半導体製造装置用関連装置)は15%増、ウエハープロセス用処理装置も15%増となった。
なお、今回発表した半導体製造装置の総販売額は、、SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)が共同で集計している統計レポート「世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)」に基づくデータである。
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