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IoT規格に統一の動き、ThreadとZigBeeが協業へビジネスニュース 業界動向(1/2 ページ)

断片化が課題になっているIoT(モノのインターネット)向け規格が、互換性の確保や統一に向けて第一歩を踏み出した。Thread上でZigBeeのアプリケーション層を動作させる仕様策定の動きが始まったのだ。

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 IoT(モノのインターネット)が統一の方向に動き出そうとしている。IoT向け無線通信規格の標準団体である「Thread Group*)」と「ZigBee Alliance」は、Thread上でZigBeeのアプリケーション層を動作させる仕様を策定する計画だという。数百ものZigBee対応機器が、インターネットプトロコル(IP)アドレスに対応したネットワークにつながるようになるかもしれない。

*)関連記事:Google主導の「Thread」、対応機器は増えるのか?

 ZigBee Allianceのプレジデントを務めるTobin Richardson氏は、「われわれは、スマートホームの重要性を認識し、サイロ化/断片化を避けるよう努めるべきだ」と述べている。

 Thread Groupのプレジデントを務めるChris Boross氏は、「多くのメンバー企業が、Thread上で動作できるZigBee規格の策定を求めていた。Threadはネットワーク層とトランスポート層の規格なので、プロトコルの断片化を避けるためにパートナーを探していた」と述べている。

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「Thread」の構成要素 出典:Thread Group

 Thread Groupは2014年7月に発表しているように、2015年6月にメンバーに向けて「Thread version 1.0」の仕様をリリースする予定だ。そのため、ZigBeeのクラスタ(機能)をまとめた「ZigBeeクラスタライブラリ(ZCL)」をThread上で稼働するための仕様のリリースは、2015年6月以降になる見通しだ。

 Threadに対応するZigBeeの仕様は、無償でダウンロードできるとみられる。Thread Groupはメンバーに対してThreadの仕様を無償で提供している。ZigBee Allianceはメンバーが妥当な特許使用料を請求するのを認めてはいるが、実際にはほぼ無償で提供されている。

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