最先端回路技術の競演〜VLSI Circuitsの概要:VLSIシンポジウム 2015 プレビュー(3)(1/3 ページ)
2015年6月に開催される半導体の回路技術に関する国際会議「Symposium on VLSI Circuits」(VLSI Circuits)のプレビューをお届けする。今回は、センサー、バイオ、パワーマネジメント関連の投稿が増えている論文の傾向を中心に紹介する。
VLSI Circuitsの投稿件数はVLSI Technologyの約2倍
前回に続き、2015年4月20日に東京で開催された報道機関向けの事前説明会から、半導体のデバイス技術と回路技術に関する国際会議「VLSIシンポジウム」の概要をお届けする。
既に本コラムで説明したように、「VLSIシンポジウム」は、半導体のデバイス技術に関する研究成果を発表する国際会議「Symposium on VLSI Technology」(VLSI Technology)と、半導体の回路技術に関する研究成果を発表する国際会議「Symposium on VLSI Circuits」(VLSI Circuits)で構成される。前回と前々回は、VLSI Technologyに関する報道機関向け説明の内容をご報告した。今回からは、VLSI Circuitsに関する説明の内容をご報告する。
始めに、VLSI Circuitsシンポジウム委員長を務める蕪尾英之(かぶお・ひでゆき)氏(ソシオネクスト)が、VLSI Circuitsの概要を説明した。
VLSI Circuitsの投稿論文数は348件、採択論文数は114件、採択率は33%である。投稿論文数では後発のVLSI Circuitsが、VLSI Technologyの約2倍と多い。ただし前年の420件、前回の京都開催における396件に比べると投稿論文の数は減っている。採択率は、過去は5回連続で20%台となっており、今回は比較的高めである。
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