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Qualcomm中国の元トップがシャオミへ企業動向(1/2 ページ)

QualcommとXiaomi(シャオミ)が、それぞれ興味深い人事を発表した。Xiaomiは、Qualcomm Chinaのトップを務めていた人物を、シニアバイスプレジデントとして迎える。

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 中国のスマートフォン市場における勢力の変化を明確に示す、2つの対照的な人事発表が行われた。Qualcommは2015年6月10日(米国時間)、かつて同社の役員を務めていたFrank Meng氏を、中国拠点の新チェアマンに任命したと発表した。一方Xiaomi(シャオミ)は、同社の新しいシニアバイスプレジデントとして、Qualcomm Chinaのトップを務めていたXiang Wang氏を迎え入れたと発表している。

 Qualcomm Chinaの経営を率いる新しいチェアマンに任命されたMeng氏は、2008〜2010年にQualcomm Chinaのシニアバイスプレジデント兼プレジデントを務めた経歴を持つ。

 しかし、世界最速の成長を遂げるスマートフォンメーカーXiaomiは、この人事に対して少しも動揺しなかった。同社は即座に、Qualcomm Greater ChinaのプレジデントでありQualcommのシニアバイスプレジデントを務めていたWang氏を、Xiaomiに迎えたと発表したのだ。さらに、マーケティングに精通しているXiaomiは、下の写真を公開し、Qualcommの経営幹部だったWang氏が、Xiaomiの共同創設者たちと既に親しく打ち解けた様子であることをアピールしている。

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Xiaomiが同社のWebサイトで公開した写真。左がWang氏。

 もちろん、人事異動はよくあることだ。中国のモバイル機器市場は特に競争が激しいため、経営幹部が突然職を離れたとしても珍しいことではない。

 しかし、経営陣レベルの重大な人事が行われたということは、Qualcommが現在、中国市場において困難な状況に置かれていることを物語っているのではないだろうか。Qualcommにとっては、売上高全体の半分を中国市場が占めているため、ただごとではないといえる。

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