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IBMがビッグデータビジネスの大規模プロジェクトを発表、「Apache Spark」関連に3500人を投入企業動向(2/2 ページ)

IBMがビッグデータ解析のビジネスに力を入れている。同社は、クラウドサービス向けのデータ処理プラットフォームとして「Apache Spark」を採用すると発表した。3500人の研究員を投入する一大プロジェクトになりそうだ。さらに、100万人のデータサイエンティストを育成することも発表している。

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3500人の研究員を投入

 米国の市場調査会社であるForrester Researchで主席アナリストを務めるMike Gualtieri氏は、「IBMの発表の中で最も驚くべき点は、新しいオープンソースプロジェクトに対する同社の貢献度の高さだ」と話す「IBMは同プロジェクトを、今後10年間で最も重要なオープンソースプロジェクトと称する。同社はSpark Summitで、世界各国に置く十数カ所の研究施設の研究員と開発者3500人を、Apache Spark関連プロジェクトに充てると公約した」(Gualtieri氏)という。

 IBMは、同社のオープンソースのクラウド型開発基盤「Bluemix」上のサービスとしてApache Sparkを提供する計画だ。アプリケーション開発者は、Apache Sparkにデータをロードしてモデル化し、アプリケーションで使用する予測結果を導き出すことができる。Gualtieri氏は、「ただし、最も重要なのは、Apache Sparkエコシステムの成長を促進するために、IBMが独自に開発した機械学習アプリケーション『SystemML』を提供する計画だということだ」と述べている。同社はさらに、Apache Sparkの機械学習機能を、より向上させるために、Apache Sparkの開発を手掛けるDatabricksと協力するという。

 IBMはこの他、米国サンフランシスコにSpark Technology Centerを設立して、データサイエンスと開発者コミュニティを支援する計画も明らかにしている。今後は、提携を拡大し、UCBのAMPLab、DataCampz、MetiStream、Galvanize、Big Data Universityとも協力していく予定だ。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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