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2019年までのストレージ市場を展望する(後編)福田昭のストレージ通信(15)(2/3 ページ)

PC出荷台数の減少を受けて縮小傾向にあるHDD市場とは反対に、伸び盛りなのがSSD市場である。今回は、SSD市場の動向を、出荷台数やギガバイト単価、メーカーのシェアといった視点で見ていこう。

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伸び盛りのSSD市場

 前編で報告したように、PC出荷台数の減少トレンドの影響を直接受けているのが、HDD市場である。HDDの出荷台数は減少トレンドにあり、今後も減少トレンドが続く。

 これに対してSSDの出荷台数は、増加トレンドが今後も続く。メディアタブレットのストレージは、ほぼすべてがSSDであることと、ノートPCでHDDをSSDに置き換える動きが強まること、SSDの記憶容量当たりの価格が継続的に低下していくことが、増加傾向が続く大きな理由である。

 SSDは大別するとクライアント向けとエンタープライズ向けがあり、クライアント向けにはHDDと同じ外形寸法(フォームファクタ)のドライブ型と、SSD独自の外形寸法であるモジュール型がある。クライアント向けSSDの出荷台数(世界市場)は、2019年には2014年のおよそ2倍に増加すると、TRENDFOCUSは予測する。ドライブ型とモジュール型の比率はほぼ半分ずつで、ドライブ型がわずかに大きい。ドライブ型とモジュール型の出荷台数はともに、ほぼ同様の成長率で増加していく。

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クライアント向けSSDの出荷台数予測(2014〜2019年、世界市場) (クリックで拡大) 出典:TRENDFOCUS

 モジュール型のSSDは、mSATAタイプとM.2フォームファクタのPCIeインタフェースタイプ、M.2フォームファクタのSATAインタフェースタイプに分かれている。今後はmSATAタイプが減少して消滅し、M.2フォームファクタのPCIeインタフェースタイプが主役になる。SATAインタフェースタイプは2015年ころまでは増加するものの、2016年以降は減少に転じる。2019年にはモジュール型の9割以上をPCIeインタフェースタイプが占めるとTRENDFOCUSは予測する。

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モジュール型SSDの出荷台数予測(2014〜2019年、世界市場) (クリックで拡大) 出典:TRENDFOCUS

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