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USB Type-Cの採用は進む? サプライチェーンでは問題も新型「MacBook」にも搭載(3/3 ページ)

Appleの新型「MacBook」など、USB Type-Cを搭載した機器が登場し始めている。電力供給、データ伝送、映像伝送と、1つで3役をこなすUSB Type-Cは、長期的にみれば、あらゆるデバイスに適した規格だといえるだろう。ただし、欧州の規制や、デバイスおよび周辺機器のサプライチェーンの間では、問題も多く発生するかもしれない。

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あらゆるデバイスに最適なコネクタ

 長期的に見るとUSB Type-Cは、あらゆるデバイスに最適だといえる。理論上は、全てのデバイスに対して1つの同じ充電器を使えるので、電子機器廃棄物の削減につながっていくだろう。さらに、メーカーごとに種類が異なるデータケーブルも、使わなくて済むようになる(iPhoneとiPadでUSB Type-Cが採用されるのが実に待ち遠しい)。

 一方で、サプライチェーンではさまざまな問題が生じるとみられる。現在開発中の新型デバイスでは、その多くが旧式のコネクタを使用する設計となっている他、周辺機器でも別のタイプのUSBを採用している場合が多い。USB Type-Cは、最新USB規格「USB 3.1」との互換性を備えているため、周辺機器メーカーにとっては、接続ケーブルの一方をUSB Type-Cに対応させることはそれほど難しくはない。しかしそのためには、製造コストや物流コストが増加する可能性がある。

 最終的には、新型ノートPCのユーザーの多くが、USB Type-Cハブを購入することになるだろう。例えば、Appleのハブは、販売価格が79米ドルで、USB Type-C(電力供給用)とHDMI、USB Type-Aのコネクタを搭載する。またApple Storeでは、シンプルな変換アダプタ「Type-C to Type-A」が19米ドルで販売されている。Appleの標準的な販売価格の範囲内であることから、掘り出し物だといえるのではないだろうか。

【翻訳:滝本麻貴、田中留美、編集:EE Times Japan】

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