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Cortex-A7とCortex-M4コア搭載、低消費電力状態保持モードでわずか250μW:マイコン i.MX7シリーズ(2/2 ページ)
フリースケール・セミコンダクタは、ARM Cortex-A7コアとARM Cortex-M4コアを搭載したアプリケーションプロセッサ「i.MX 7シリーズ」を発表した。15.7DMIPS/mWの電力効率と、LPSR(低消費電力状態保持)モード時に250μWの低消費電力を達成した。
i.MX 7シリーズ向けパワーマネジメントICも同時発表
i.MX 7シリーズ向けに機能/性能を最適化したパワーマネジメントIC(PMIC)「PF3000」も同時に発表した。最大4個の降圧コンバータ、6個のリニアレギュレータ、RTC電源、コイン電池チャージャの機能を備えている。i.MX 7シリーズの他、各種ペリフェラルやシステムメモリなどに対する電力供給も最適化することで、システムレベルの電力効率を高めることができる。実装面積は100mm2以下に抑えた。
この他、スタートアップシーケンスや出力電圧を制御するワンタイムプログラマブルメモリをサポートしているため、外付け部品を削減することが可能である。電力モードとしては「スタンバイ」、「スリープ/LPSR」、「オフ」を備えている。これらのモードはシステム設計者がプログラムすることが可能なため、消費電力と性能のバランスを最適化することができる。
フリースケール・セミコンダクタでは、i.MX 7シリーズやPF3000、Wi-Fi 11ac/abgn、Bluetooth 4.1、及びLunux OSがインストールされたSDカードなどを搭載したスマートデバイス向けSABREボード、あるいはPF3000の評価ボードなどを用意し、提供している。
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