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「ダイエットで美しくなれる」は、本当か?世界を「数字」で回してみよう(17) ダイエット(8/9 ページ)

今回は、ダイエットの価値を、「美しさ」という観点から考えます。「ダイエットをすれば美しくなれる」というのは、“常識”になっている感があります。では、それを数字で検証してみましょう。国民的アイドルの身長や体重(推定値)の値をちょっと拝借することにします。そう、あの国民的アイドルですよ、皆さん。

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「痩身の女性が美しい」のは、非合理的?

 しかし、この説明では、まだ不十分なのです。

 なぜなら、「利己的遺伝子」の考えによれば、「痩身の女性が美しい」と人間が認識することは、全く合理的ではないからです。

 「利己的遺伝子」とは、「われわれ人間を含めた生物個体は、遺伝子が自らのコピーを残すために一時的に作り出した『乗り物』にすぎない」という考え方です。この考え方は、物事を説明するのに便利な理論でして、スポーツや勉強の競争原理は言うに及ばず、性欲やSEX、子育てや「子どもに対する親の犠牲的行為」までもが、ひと通り、キレイに説明できます。

 話を戻しますが、痩身リスクと認定されるBMI=17.5はもちろんのこと、18.5でさえも、出産リスク(子宮内膜症、不妊、無月経、低体重児出産)があると言われています(もちろん、肥満による出産リスクも深刻ですが)。

 私たちが、メディアによってどのように強烈な洗脳をされようとも、自ら出産リスクを取るように体型を変化させることや、または、そのような体型の異性を好んで選択するように振る舞うことは、不合理なのです。

 私たちの本能が、種の存続を断絶しかねないそのような暴挙を看過していることは、どう考えても、おかしいのです。

 私の検討は、ここでピタッと止まり、先に進まなくなってしまいました。


 ―― と言いつつ、実は私、この矛盾した2つの問題を、ひと通り合理的に説明できる1つの仮説を持っています。

 しかし、その仮説を展開すると、私のコラムの最長記録を更新しかねませんので、今回はここまでにさせて頂きたいと思います(本当は、「長い!」「もっと短かく書け!」と皆からいじめられて、私は、すねているのです)。

 もしあなたが、この矛盾する問題に対して、説明可能な仮説を思いついたら、私にご連絡いただけませんか。来月の連載で、「あなたの仮説」として公開させて頂きたいと考えています(メールはdiet@kobore.netまで)。

 では、また来月お会いしましょう。

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