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ローム、デジタル電源IC企業を約86億円で買収デジタル電源分野に参入

ロームは2015年7月22日付で、デジタル電源制御ICメーカーのPowervationを買収したと発表した。買収額は約7000万米ドル。

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 ロームは2015年7月23日、デジタル電源制御ICメーカーのPowervationを同月22日(日本時間)付で買収したと発表した。買収額は約7000万米ドル。

 Powervationは、アイルランドに本社を置くファブレス半導体メーカー。デジタル電源の制御LSIを主力とし、高精度のリアルタイム自動補正機能を持つシステム電源に関する独自技術に強みがあるという。従業員数は37人で、米国サンノゼにも拠点を持つ。売り上げ規模は非公開。

 買収に伴いPowervationは、ロームの完全子会社となった。ロームでは、電源LSIのエンジニアをPowervationの拠点に派遣し、デジタル電源LSIの開発を加速させる方針。販売に関しても、ロームの営業網を通じてPowervation製品を扱い売り上げ拡大を図る。

 デジタル電源IC市場に参入することになったロームは、「デジタル電源LSIは高精度の電源供給制御を必要とするデータセンターサーバ、基地局などの市場で採用が進んでおり、今後適用市場分野が拡大していくことが期待されている。買収によって、将来の需要拡大が期待される電源LSIのラインアップ強化を図るとともに、今後、自動車、民生など幅広い市場でのニーズの高まりが予測される高精度のデジタル電源の基本技術を獲得することで、電源LSIに関連する総合的なソリューションを強化し、競争力の向上を図る」としている。

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