半導体製造と材料に関する北米最大のイベント「SEMICON West」:SEMICON West 2015リポート(1)(2/2 ページ)
2015年7月に、半導体製造装置・材料に関する北米最大のイベント「SEMICON West」が開催された。本シリーズでは、その展示や講演から最新情報をお届けする。まずは製造装置・材料の市場動向だが、同市場をけん引しているのは、メモリとファウンドリだ。
メモリとファウンドリがけん引する製造装置・材料市場
イベント初日(14日)の朝には、報道機関向けの説明会(プレスカンファレンス)が北館地下階の会議室で開催された。主催者であるSEMIの担当者が、SEMICON Westの開催概要と、半導体製造装置と半導体材料の市場動向を解説した。開催概要については既に述べたので、ここでは半導体製造装置と半導体材料の市場動向を説明しよう。
初めは半導体材料の基本となる、シリコンウエハーの出荷面積の動向である。世界全体では堅調に増加を続けている。年率換算では8%成長と、かなり高い伸びがある。
製造設備への投資金額を製品・事業分野別にみると、最近はメモリとファウンドリの投資額が非常に高い。いずれも年額で150億ドル前後に達している。ロジックとプロセッサは合計でも50億ドル、その他の製品分野は50億ドル未満なので、メモリとファウンドリの設備投資がいかに活発かがよく分かる。
また製造装置と材料の販売額(世界市場)は、2013年を底に回復基調にある。市場の拡大は、少なくとも2016年までは続くとSEMIは予測している。製造装置市場は2014年に18%成長と大きく回復した。市場規模は約370億ドルである。2015年は7%成長、2016年は4%成長と予測する。2016年の市場規模は約420億ドルとみる(SEMIは製造装置市場の予測をニュースリリースとして7月14日に発表した。詳しくはこちらの記事を参照されたい)。
半導体材料の販売額(世界市場)は、製造装置に比べると緩やかな回復基調が続く。2013年に430億ドルで底を打った後、2014年は440億ドルとわずかに増加した。2015年は460億ドルになる見通しである。2016年の市場規模は480億ドルで過去最高を記録すると予測している。
(次回に続く)
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