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動くモノにズレなく投影する高速プロジェクタ8ビット階調の映像を最大1000fpsで投影可能(1/2 ページ)

東京エレクトロンデバイスは2015年7月、東京大学 石川正俊/渡辺義浩研究室と8ビット階調の映像を最大1000fpsのフレームレートで投影できる高速プロジェクタ「DynaFlash」を共同で開発したと発表した。表示最小遅延は3msを実現し、動いている対象物にあたかも印刷されているかのように映像を投影できる。

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 東京エレクトロンデバイス(以下、TED)は2015年7月、東京大学 石川正俊/渡辺義浩研究室と8ビット階調の映像を最大1000フレーム/秒(fps)のフレームレートで投影できるプロジェクタ「DynaFlash」を共同開発したと発表した。

 映像を生成してから投影するまでの遅延は最小3msを実現。動いている対象物の表面にあたかも印刷されているかのように映像を投影できる。

 ロボットやFA機器、プロジェクトマッピングやデジタルサイネージなどの映像表示システム、3次元形状計測や遅延のないARシステム、どこでもディスプレイになるシステムなどへの応用を見込んでいる。

TI社製DMDチップと高輝度LED光源


東京大学大学院 情報理工学系研究科 石川正俊教授

 DynaFlashは、Texas Instrumentsの映像表示用デジタルミラーデバイス(DMD)チップ「DLP」と高輝度のLED光源を用いている。

 DMDチップは高精度で動作するが、DMDチップを単純に制御しただけでは1000fps/8ビット階調は実現できない。そこで、高速制御回路を新たに開発。その回路をFPGAに組み込んでDMDとLEDを制御して、高いフレームレートを実現した。

 また、独自の映像通信インタフェースによって、画像を高速転送する回路を実現した。その結果、映像を生成してから投影するまでの遅延を最小3msまで抑えた。


高速プロジェクタ「DynaFlash」。前方にあるのはデモ用のカメラ。後ろにあるのが映像を制御するPCになる (クリックで拡大)

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