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IPC「電子組立品の許容基準」の日本語版を販売:世界で利用されている電子組立における標準規格
ジャパンユニックスとIPCは、電子機器製造業における国際許容基準「IPC-A-610F電子組立品の許容基準」の翻訳を完了し、2015年8月4日より日本語版を販売する。
ジャパンユニックスとIPCは、電子機器製造業における国際許容基準「IPC-A-610F電子組立品の許容基準」の翻訳を完了し、2015年8月4日より日本語版を販売する。すでに英語版、中国語版、スペイン語版、フランス語版などが提供されており、これから10か国語以上に翻訳される予定だ。
はんだ付け装置及びロボットの専業メーカーであるジャパンユニックスは、製造業のための世界的な業界団体であるIPCと2015年2月に総合代理店契約を締結し、IPC標準規格の販売や主要規格の日本語翻訳などを始めた。IPC規格は品質評価の基準として対応することが求められることも増えているという。
IPC-A-610Fは、回路基板及び電子組立品の特性を図解入りで示したドキュメントで、最終製品の性能基準で支持される最小限度の許容される状態を示している。また、現場の工程管理者が適切な処理の必要性を判断するための状態などが記述されている。
最新版では、従来のフレックスアタッチメントやボードインボード、パートオンパートなどに関する記述に加えて、SMTターミネーションスタイルとスルーホールめっきの充填及び、BGAボイド条件の変更が新たに追加されているという。
最新の日本語版はオンラインストアから購入することができる。価格(税込)は4万2800円である。
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