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NEC、韓国通信事業者KTと5G実現に向けて協業低遅延化や超多数の端末の同時接続を実現へ

NECは2015年8月、韓国の大手通信事業者であるKTと5G(第5世代移動通信)ネットワーク領域で協業に合意したと発表した。5Gサービスの実現に向けて、技術やサービスの研究や開発を実施し、5Gネットワークの標準化の策定に向けて連携していくという。

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 NECは2015年8月、韓国大手通信事業者であるKTと5G(第5世代移動通信)ネットワーク領域で協業に合意したと発表した。5Gサービスの実現に向けて、技術やサービスの研究や開発を実施し、5Gネットワークの標準化の策定に向けて連携していくという。

低遅延化や超多数の端末の同時接続を

 KTは、インターネットを現在より10倍高速化し、全てのものがインターネットにつながることで、さまざまな融合サービスを創発させる「ギガトピア構想」を掲げている。

 NECは、SDN(software-Defined Networking:ネットワークをソフトウェアで制御する概念)/NFV(Network Functions Virtualization:ネットワーク機能の仮想化)の製品化や商用稼働において他社に先行。SDN/NFVと5G技術を連携させたICTにより、顧客への新たな価値創造と高度な社会インフラの提供を目指している。

 両社は、2014年11月よりSDN/NFV領域において協業関係を築き、通信サービスの多様化・高度化に対応するネットワークの最適化を目指してSDN/NFVやMANO(Management and Network Orchestration)などの研究、開発を進めてきた。

 今回の協業によってNECは、5Gネットワークに求められる高速大容量化、低遅延化や超多数の端末の同時接続を実現し、KTの5Gサービスに貢献するとしている。


NEC執行役員常務の手島俊一郎氏(左)/KT Executive Vice President Dong-Myun Lee氏(右) 出典:NEC

2020年のネットワークの根幹は5G

 NECは2015年4月に、2020年ごろのネットワークに対するビジョン「Network 2020」を策定し、2020年に目指すネットワークのビジョンを策定し、同ビジョンに沿った技術/事業開発を進めていく方針を打ち出している。*)

 Network 2020においても、現状の4Gではさまざまな面から性能/機能が不足すると予想され、その根幹を成すのは5Gの実現と掲げている。

*)関連記事:5Gを実現して活用する――NECの2020年ネットワークビジョン

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