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「WalkCar」は乗り物の概念を変える?バッグに入れて持ち運べるクルマ(1/2 ページ)

日本人エンジニアが発明した「WalkCar」は、何といっても、バッグに入るほど小型というところが最大の特長だろう。かつて、携帯電話機の登場が“電話”の概念を変えたように、WalkCarが“乗り物”の概念を変える日がくるかもしれない。

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 ガジェット好きのための“スケートボード”がついに登場した。

 先週末、ある友人から、ショルダーバッグに入れて持ち運べるほど小さい、電池駆動のパーソナルモビリティの映像が送られてきた。“世界最小の電気自動車”といわれる「WalkCar(ウォーカー)」である。

 WalkCarを発明したのは、cocoa motors.の26歳の日本人エンジニア、佐藤国亮氏と彼が率いるチームだ。このパーソナルモビリティの最大時速は10kmで、3時間の充電で最大12kmを走行できるという。

既にご覧になった方も多いと思うが、「WalkCar」のデモ映像 出典:Cocoa Motors

 一見したところでは、電動スケートボードの進化版にすぎないように見える。何が大きく違うのだろうか?

 実は筆者は、「2015 CES Asia」を取材するために上海を訪れた際、「セグウェイ」のような乗り物の開発を目指す中国のベンダーが開発した“本物”のパーソナルモビリティをいくつも見てきた。

 だが、WalkCarの映像を1分程見たところで、筆者はこの乗り物が十分なパワーを備えていることに気付いた。映像には、WalkCarに乗った人が重い荷物を押しながら坂を上る様子や、後ろから車いすを楽々と押している様子が映し出されている。足腰に少し不安を感じる年代の人でも、バランス感覚に優れていれば、WalkCarで公園を散歩することができるかもしれない。

 WalkCarは、まだニッチな製品のように思える。だが、WalkCarを単なるパーソナルモビリティの1つと見るのは的外れだ。

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