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ザイン、独自インタフェース対応ICを量産:16本のパラレル信号を1本で伝送
ザインエレクトロニクスは、独自のインタフェース技術である「I/OSpreader」に対応したIC「THCS131/THCS132」の量産出荷を始めた。
「I/OSpreader」
ザインエレクトロニクスは2015年8月、独自のインタフェース技術である「I/OSpreader」に対応したIC「THCS131/THCS132」の量産出荷を始めた。アミューズメント機器や産業機器、銀行ATM装置、POS端末などの用途に向ける。
THCS131/THCS132は、パラレル信号をシリアル信号に変換して伝送するI/OSpreader技術に対応したICである。50kHz(片方向通信時)または30kHz(双方向通信時)という中低速サンプリング周波数を用い、従来は16本のパラレル信号が必要だった伝送を、1本のシリアル信号のみで送ることが可能となる。その上、伝送距離は100mと長いことから、配線コストや実装スペース、機器の重さなどに制限がある用途に適している。
特に、スイッチのオン/オフ信号やLEDのオン/オフ制御信号、モーター制御信号、スピーカー制御信号などを伝送する場合に、これまでは扱う信号が異なると、個別に機器内配線を設けて接続していた。I/OSpreader技術を用いると、最大16個の機器を接続してデータを伝送することができる。機器ごとのアドレスを指定することも可能で、伝送システムに対する設計の自由度を大幅に向上させることができるという。
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