ソニー「SmartBand 2」はストレス度も分かる!?:心拍センサー搭載で
ソニーモバイルコミュニケーションズは2015年8月、リストバンド型ウェアラブル端末「SmartBand 2」を世界60カ国で発売すると発表した。加速度センサーに加えて新たに心拍センサーを搭載。脈拍と心拍変動を計測することで興奮度やストレス度を測定できるという。
ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)は2015年8月20日、リストバンド型ウェアラブル端末「SmartBand 2」を発表した。モジュールのコア内部に加速度センサーに加えて新たに心拍センサーを搭載している。脈拍と心拍変動を計測することで興奮度やストレス度を測定できるという。
SmartBand 2は2015年9月から世界60カ国で発売。価格は約119ユーロ(約1万6500円)で、日本での発売は未定としている。
最適な時間に起こしてくれる機能も
SmartBand 2は、歩行や運動時のさまざまな活動の情報を蓄積し、連携したモバイル端末を通じて通知する。計測したデータはソニーの「lifelog」を活用して確認でき、それぞれの活動に応じて自身の健康状態を追跡可能だ。
睡眠時は、スマートアラームクロック機能によって睡眠サイクルを検知し、最適な時間に振動して起こしてくれるという。連携したモバイル端末に届いた着信やEメールなどもSmartBand 2側に振動やLEDで通知する。また、SmartBand 2をタップすることで、連携しているモバイル端末の音楽の再生やスキップも可能だ。
SmartBand 2は、防水規格「IP68」相当の防水性能や、連携したモバイル端末から10m以上離れると振動して警告を発するといった特長も持つ。
バッテリーは通常で2日持続
SmartBand 2と連携できるモバイル端末は、Android 4.4(KitKat)以上とiOS 8.2以上。バッテリーは通常で2日持続し、充電は約1時間でフルバッテリー容量に達するとしている。カラーは黒と白の提供から始まり、ピンクとインディゴも追加する予定という。
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