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ウェアラブルの世界で花開くAR技術Apple、Google、Microsoftも注目(2/4 ページ)

AR(拡張現実)・VR(仮想現実)技術への関心が、ここ1年でさらに高まっている。特にスマートグラスと相性がよいAR技術は、ソニー、Apple、Googleなど大手メーカーからの注目度も高く、同分野への投資が積極的に進んでいる。

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スマートグラスとの相性の良さ

 リー氏は、AR技術で注目したいのは、スマートグラスとの相性の良さだと述べる。スマートグラスであれば、頭の動きに合わせて情報が表示される上に、手を自由に使える。ここで同氏は、自動車メーカーMINI(ミニ)と共同開発しているARアイウェア「Augmented Vision」を紹介した。目的地へのルートや走行速度、死角にいる歩行者などをARで表示するドライバー向けのアイウェアで、「第16回上海モーターショー」(一般公開日:2015年4月25〜29日)においてプロトタイプが披露された*)

関連記事:自動車とARアイウェアの“相性”はいいのか? MINIの挑戦

photophoto 「Augmented Vision」を装着した時に映し出されるイメージ。リー氏は「ARを活用したスマートグラスは、クルマでも使うことができる。将来、ドライバーはこのような“景色”を見ることになるだろう」と語った(クリックで拡大)

 さらに、リー氏は「スマートグラスとAR・VRを組み合わせれば、例えば、カフェのテーブル上にARでキーボードを映し出し、その“仮想キーボード”からスマートフォンなどの端末に情報を入力するといったことも可能になる。スマートグラスは、高価な点が課題となっているが、今後は、Google Cardboardのような低コスト*)の選択肢も増えてくるだろう。AR・VR技術にとってウェアラブル端末は非常に可能性の高い市場だ。次世代のモバイルコンピューティングでは、AR・VR技術が積極的に活用されるようになるだろう」と語った。

*)2015年9月時点で、Google Cardboardの価格は1000円前後である。

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米国の投資銀行Piper Jaffrayが2015年5月に発表したリポートによれば、AR・VRは、2030年代までの主要な次世代技術トレンドだという(クリックで拡大)

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