部分痩せは可能なのか? (前編):世界を「数字」で回してみよう(19) ダイエット(4/5 ページ)
今回は、いわゆる「部分痩せ」について徹底的に検証したいと思います。私にとって、ダイエットとは、体重が「重い」か「軽い」かだけの、単なる“スカラー”問題ですが、一部の人(特に女性)にとっては、そうではないようです。特定の部位の増減が気になるという“ベクトル”問題でもあるようなのです。
女性に限定して見てみると
さらに「部分痩せ」が可能と考える「女性」に限定して、再計算してみました。
データを見てみる限り、担当のMさんや、嫁さんと同じように考えている女性は、決して少数派ではないということです。また、「部分痩せ」が可能であっても、さすがに、「その順番まではコントロールできない」と考えている女性も、同程度存在しています。
ちょっと、こんがらがってきたので、女性の意見のみ整理してみましょう。(男の意見なんぞはどーでもいい)
このように、「部分痩せ」を自分でコントロールできるかどうかにかかわらず、痩せる/太る順番がある、と考えている女性は、一定数いることが分かります。
担当のMさん(女性)や、嫁さんは、決して少数派ではないのです(多数派でもないようですが)。
では、ここまでの前半の内容をまとめてみます。
【1】女性は、(数値ではない)ダイエットに対する自己基準を持っていて、ダイエットの失敗に対して自罰的な傾向がある。比して男性は「数値(体重)」にしか興味がない
【2】女性は、バストとウエストのサイズに高い関心がある(ヒップへの関心は高くない)。比して男性は、ウエストにしか興味がない
【3】女性の「『部分痩せ』の可否」や「『痩せる部位の順番』の有無」に対する見解は、ちょうど半々くらいであるが、男性の『部分痩せ』への興味は皆無である
しかし、私の基本的な考えは、以下の通りです。
―― 「部分痩せ」は、物理的に不可能である
「自分の努力によって、体の一部位(ウエスト等)だけを減らすこと」はできません。その理由を、後半で説明します。また、「順番痩せ(いわゆる、『ダイエットをすると、胸から小さくなっていく』)」の検討についても、併せてご報告したいと思っております。(後編に続く)
次ページからは、恒例の付録「後輩のレビュー」です。
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