CEATEC 2015は「CPS/IoTフォーカスへの序章」:開催前日会見を開催
2015年10月7日に開幕する「CETEAC JAPAN 2015」の開催前日会見が同年10月6日に、会場となる千葉市幕張メッセで開催された。今回は、サイバーフィジカルシステム(CPS)/IoT(モノのインターネット)関連の展示に注目が集まりそうだ。
2015年10月7日、エレクトロニクス/IT関連総合展示会「CEATEC JAPAN 2015」(シーテックジャパン/以下、CEATEC 2015)が開幕する。開幕を控えた同年10月6日、CEATEC 2015会場となる千葉市幕張メッセで、開催発表会見が開催され、一部展示スペースがメディア向けに公開された。
CEATEC 2015は、今回で16回目を数える総合展示会。会期は10月7〜10日の4日間。出展者数は前回より16社少ない531社となった。小間数は1609小間。従来、テレビをはじめとした家電に注目が集まった展示会だったが、今回は大手家電メーカーが相次いで出展を見送った。
大手は出展見送りでも展示は多様化
一方で、近年、CEATECが推し進めてきた自動車業界など電機/IT業界以外の他業種との交流が、一層進み、展示内容が多様化しているのがCEATEC 2015の特長。特に、サイバーフィジカルシステム(CPS)/モノのインターネット(IoT)関連展示に力を入れている。
開催発表会見でCEATEC JAPAN運営事務局 統括マネージャの菊嶋隆史氏は「CEATEC JAPANは今後、世界中で注目を集めている新たなトレンドであるサイバーフィジカルシステム(CPS)/IoTにフォーカスしていく。今回は、その序章だ」と今回のCEATEC 2015を位置付けた。また、CEATEC JAPAN 実施協議会 会長 水嶋繁光氏も「他業種の企業、ベンチャー企業、海外企業との交流を進める場としたい」と抱負を語った。
CPS/IoTへのフォーカスの一環として、2020年ごろにCPS/IoTで実現されるテクノロジーを生活シーン別に体験できる「NEXTストリート」と題した特別企画展示ゾーンを新設。同ゾーンには、今回がCEATEC JAPAN初出展となる楽天や近畿日本ツーリストが出展し大きな注目を集めそうだ。その他、約40のCPS/IoT関連セッションなどを開催して、CEATEC 2015を盛り上げていく。
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