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洗濯物を自動で畳む! その名も“ランドロイド”これは近未来の家電なのか?(1/2 ページ)

洗濯物を全自動で洗って乾かす。珍しくも何ともない、日常的な風景だ。だがもう間もなく、洗濯物を「畳んで仕分けて収納する」までも全自動でできる家電が登場するかもしれない。

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 洗濯物を洗う、そして乾かす。ここまで全自動でできる洗濯機はあるのに、なぜその先の「たたむ」はないのか――。この疑問が、全自動洗濯物折り畳み機「laundroid(ランドロイド)」が誕生するきっかけとなった。

 seven dreamers laboratories(以下、セブンドリーマーズ)とパナソニック、大和ハウス工業は2015年10月7日、開幕したばかりの「CEATEC JAPAN 2015」(2015年10月7〜10日、幕張メッセ)で会見を行い、laundroidの共同開発をスタートしたと発表した。一般消費者向けに、2016年度中の先行予約販売を目指す。ただし、価格は未定。

 laundroidは、文字通り全自動で洗濯物を畳む家電である。衣類を入れると、それがTシャツなのかズボンなのかなど、どんな衣服なのかを画像認識技術によって判別。それを受けてロボットアームが、衣類に適した畳み方をしてくれる。

 CEATEC JAPAN 2015では、laundroidのデモが披露された。最終的な製品では、「衣類を認識する、畳む、仕分ける、収納する」までを行う予定だが、デモでは「認識する、畳む」作業が行われた。セブンドリーマーズの社長を務める阪根信一氏が1枚のTシャツを入れると、画像認識技術によって「Tシャツ」と識別され、ロボットアームが折り畳んでいく。約3分後、きれいに畳まれたTシャツが搬入口から現れた。

photophotophoto Tシャツを「laundroid」に入れる阪根氏。laundroidは、このようにクローゼットのような外観をしている(クリックで拡大)
photophotophoto 左=画像認識でTシャツを判別中 / 中央=折り畳み中 / 右=出てきました。残念ながら、Tシャツを折り畳んでいるロボットアームの様子はいっさい公開されなかった(クリックで拡大)

 最終製品では、40枚の衣類(重さ約4.5kg)を認識して、畳み、収納できるようにするという。現時点でシャツ類、ズボン、スカート、タオルを認識できるが、今後はさらに多様な種類の衣類も判別できるよう改善を重ねていくという。

最終的にはスマートホームとの統合モデルも

 今後のロードマップとしては、まずは先述した通り2016年度内に先行予約販売を開始し、2017年度内に製品を出荷する。2018年には介護施設・病院向けの洗濯物折り畳み機・分配収納機を発表する予定だ。さらに2019年には、「laundroid ALL IN ONE」モデルとして、「洗う、乾かす、畳む、仕分ける、収納する」までを全て自動で行う機種を発表することを目指す。最終目標としては、2020年に「laundroid HOME BUILT-IN」モデルとして、スマートホームとlaundroidの統合を目指していることを挙げた。

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