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災害時に緊急通信網を構築――IoTで目指す安心な社会:ソフトウェア無線で実現(1/2 ページ)
NECは、「CEATEC JAPAN 2015」で「IoTによる安全・安心な社会や暮らし」の展示を行った。
NECは、2015年10月7〜10日に開催されるエレクトロニクス/IT関連総合展示会「CEATEC JAPAN 2015」(シーテックジャパン/会場=千葉市・幕張メッセ)で「IoTによる安全・安心な社会や暮らし」をテーマとした展示を行った。
本記事では、その中でも災害発生現場で緊急通信網を構築する「緊急モバイル」と土砂災害の危険度を「見える化」するソリューションを紹介する。
ソフトウェア無線で実現する緊急モバイルネットワーク
最初に紹介するのは、ソフトウェア目線で緊急通信網を構築する「緊急モバイル」である。緊急モバイルは、インフラを利用できない災害発生現場での救助において、効果を発揮する。ソフトウェア無線を採用しており、1台の無線機で、多様な周波数や通信方式に対応し、複数のネットワーク間での相互接続が可能である。
アドホック通信に対応しているため、無線基地局などの通信インフラが利用できない場合でも、無線機のみで自動中継ネットワークを構築することができる。ビルなど通信を遮るものがあったとしても、無線機同士で自動修復を行ってくれるという。
マルチメディア機能を持ち、音声サービスだけでなく、ショートメッセージの送受信、GPSによる位置情報の共有、写真のデータ共有を可能にしている。
可搬型と携帯型の2種類あり、出力距離が可搬型は10km、携帯型が1kmといった違いがある。電源は、可搬型がDC24V電源で動作し、無線型は電池を内蔵している。同社によると、無線型の電池は8時間ほどもつという。
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