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“米国発”Synergyをお披露目、ADAS関連もルネサス DevCon 2015(1/2 ページ)

プライベートイベント「Renesas DevCon 2015」を米国で開催中のルネサス エレクトロニクス。2日目の10月13日(現地時間)に行われた基調講演では、2015年6月に発表されたIoT機器向け設計基盤「Renesas Synergyプラットフォーム」とADAS関連の技術が2本柱となった。

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遠藤新会長も登壇

 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は、プライベートイベント「Renesas DevCon 2015(以下、DevCon 2015)」(2015年10月12〜15日、米国カリフォルニア州オレンジカウンティ)を開催中だ。2日目の13日は基調講演が行われた。

photophoto 基調講演開始前の様子(クリックで拡大)

 まずは、2015年6月24日付でルネサス会長兼CEOに就任した遠藤隆雄氏が登壇。「ルネサスのミッションは、世界的な半導体メーカーとしての地位をより確固たるものとし、革新的な技術でもって顧客の成功に貢献することだ」と語った。

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基調講演に登壇したルネサスの会長兼CEO 遠藤隆雄氏

Synergyプラットフォームは「拡張性」「互換性」が鍵に

 続いてRenesas Electronics AmericaのプレジデントであるAli Sebt氏が壇上に上がった。同氏はIoT(モノのインターネット)の時代が本格的に訪れつつあることに触れ、「(2020年までに)250億個の機器がインターネットにつながるという予測もあるが、“250億個”という数字は重要ではない。そこからどのような価値を引き出せるのか、どう収益化するのかを考えなくてはならない」と語った。Sebt氏は「現在、インターネットにつながっている機器は約50億個といわれている。それが250億個まで増加するのであれば、ソリューションは、すぐに拡張できるものでなければならない」と強調した。

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Renesas Electronics AmericaのプレジデントAli Sebt氏

 その言葉を体現するのが、2015年6月に発表したIoT機器向けの設計基盤「Renesas Synergyプラットフォーム*)(以下、Synergyプラットフォーム)」である。動作保証されたソフトウェアパッケージ「Synergy Software Package(SSP)」や、新たに開発したMCUファミリ「Renesas Synergy MCU」、「ツールキット」、「ソリューション」および「ギャラリ」で構成される。

 Renesas Electronics Americaで開発が始まった“米国発”の製品ということで、DevCon 2015において大々的にお披露目されることとなった。6月はコンセプトを発表したのみだったが、基調講演を行った10月13日にβ版の提供を欧米向けに開始している。日本版については、正式な提供開始日は、未定である。

*)関連記事:ルネサス、IoT向けに動作保証されたARMマイコンとソフトを一体で提供へ

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