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半導体ウエハー出荷面積、2015年も過去最高へ:今後2年間は緩やかな成長
SEMIは、半導体向けシリコンウエハーの出荷面積予測を発表し、2015年の同出荷面積は、過去最高を記録した2014年を上回り100億4200万平方インチに達するとした。
SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は2015年10月21日、半導体向けシリコンウエハーの出荷面積予測を発表し、2015年の同出荷面積は過去最高を記録した2014年を上回り100億4200万平方インチに達するとした。
今回の予測によると、鏡面ウエハーおよびエピタキシャルウエハーの合計出荷面積は、2016年が101億7900万平方インチ、2017年が104億5900万平方インチとなっている。2015年に引き続き、2016年、2017年も過去最高基準が継続する見込みとしている。
SEMIのCEOであるDenny McGuirk氏は、「2015年はシリコン出荷面積が記録を更新する年となるが、これは主に大口径ウエハーによるものである。今後2年間は、落ち着いた動きが予測されるが、緩やかな成長が続くだろう」とリリース上で述べている。
実績 | 予測 | ||||
---|---|---|---|---|---|
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
シリコンウエハー面積 (百万平方インチ) |
8834 | 9826 | 10042 | 10179 | 10459 |
年成長率 | 0% | 11% | 2% | 1% | 3% |
太陽電池用シリコン、ノンポリッシュシリコンは含まない 出典:SEMI |
同統計に用いられている数値は、ウエハーメーカーからエンドユーザーに出荷されるバージンテストウエハー、エピウエハーを含む鏡面ウエハーの合計出荷面積を予測するもの。ノンポリッシュドウエハーと再生ウエハー、太陽電池用シリコンは含まれていない。
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