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4K動画にも対応、ソシオネクストの画像処理LSI:ドローンや車載用カメラの撮影も高画質に
ソシオネクストは、4K動画などに対応するイメージングプロセッサ「M-8Mシリーズ(MB86S27)」の量産出荷を始めた。ドローンやドライブレコーダ用カメラなどの用途に向ける。
ソシオネクストは2015年10月、4K動画などに対応するイメージングプロセッサ「M-8Mシリーズ(MB86S27)」の量産出荷を始めた。高精細、高画質な映像撮影が要求されるドローンやドライブレコーダ用のカメラ、アクションカメラ、監視カメラなどの用途に向ける。
MB86S27は、同社のイメージングプロセッサ「Milbeaut(ミルビュー)」の8世代目となる製品。独自に開発したコーデックエンジンを搭載し、4K動画の処理も高速に行うことができる。CPUコアには、動作周波数が400MHzのARM Cortex-A5 MPコアを採用した。
これとは別に、さまざまな画像処理専用ハードウェアマクロも内蔵している。これにより、CPUコアの負荷を軽減しつつ、4K@30fpsの動画処理時でも消費電力を約1.3Wに抑えることができるという。また、360°ひずみ補正機能やH.264動画コーデック機能、最大6ストリームまでのマルチエンコード処理機能なども備えている。
同社は今後、動画撮影の用途に向けてMB86S27をベースとした開発基盤を用意しつつ、各種ファームウェアの開発及び販売、さらには高い画質を実現するためのコンサルティングサービスなども、顧客に提供していく予定である。
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