サンディスクが単価1ドル/GB以下の「InfiniFlash」:フラッシュストレージの価格破壊に挑戦!(1/3 ページ)
サンディスク(SanDisk)は、エンタープライズ向けオールフラッシュストレージプラットフォーム「InfiniFlash」について、日本市場でも2015年11月中旬より供給を始める。3Uサイズの筐体で最大容量512TB(テラバイト)を可能にするとともに、ギガバイト単価を1米ドル以下にするなど低コストを実現した。
3Uサイズで最大容量512TB
サンディスク(SanDisk)は2015年10月26日、エンタープライズ向けオールフラッシュストレージプラットフォーム「InfiniFlash」について、日本市場でも2015年11月中旬より供給を始めると発表した。筐体は3U(3ラックユニット)サイズで最大容量512TB(テラバイト)を可能にするとともに、ギガバイト当たりの価格が1米ドル以下という低コストを実現した。
InfiniFlashは、米国で2015年3月に発表した製品である。日本市場では、エンタープライズ事業を展開するにあって、国内におけるロジスティック体制の整備、SDS(Software Defined Storage)ベンダーとのアライアンス、SIパートナーを含めたエコシステムの拡充などを進めてきた。これらの体制が整ったことから、日本でも本格的な拡販活動に取り組むことにした。
「技術革新による価格破壊へのチャレンジ」
東京都内で開催したInfiniFlashの新製品発表会見で、サンディスクのシニアバイスプレジデントであり日本法人の社長を務める小池淳義氏や、サンディスクのバイスプレジデント兼システム&ソフトウェアソリューション担当のゼネラルマネージャを務めるRavi Swaminathan氏、及び日本法人でエンタープライズセールスのリージョナルセールスディレクタを務める奥村英記氏らが、エンタープライズ向けの事業戦略や新製品の概要、日本における営業戦略などについて説明した。
小池氏は冒頭、これまで開発してきた「SSD」や「コンパクトフラッシュ」「SDカード」などに代表される同社の技術革新の歴史を紹介。最近では「3D NANDや15nm加工プロセスなど最新技術の開発/採用により、コストもこれまでの20年間で5万分の1に削減してきた」と述べた。さらに、同社がこれからエンタープライズ事業を強化していくに当たり、「オープンソースのソフトウェアをベースに、ストレージ装置の価値を高めると同時に、さらなるコスト低減を実現していく」との方針を示した。次なる目標は、「技術革新による価格破壊へのチャレンジ」ともいえる。
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