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Stratix 10メカニカルサンプルを公開 アルテラ抵抗1本で設定できる30Aデジタル電源も(2/2 ページ)

アルテラ(Altera)は「組込み総合技術展 Embedded Technology 2015」(会期:2015年11月18〜20日で、CPUコアを搭載し、14nmプロセスを搭載する2016年出荷予定のFPGA「Stratix 10 FPGA & SoC」のメカニカルサンプルを公開した。その他、開発中の30A対応デジタル電源モジュール製品も披露した。

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30A デジタル電源モジュール

 ET2015では、Stratix 10同様、開発中の製品として「Enpirion」(エンピリオン)ブランドで展開するデジタル電源モジュール「EM1130POQI」(仮称/2016年後半発売予定)を参考出品した。アルテラはこれまで、デジタル電源モジュールとして出力電流400mAから15Aまでの製品を展開してきた。EM1130POQIは、さらに大電流ニーズに対応すべく、30A対応の電源モジュールとして開発中だ。DC/DCコントローラ、パワートレイン、トランスを11×17×5mmという小型パッケージに搭載。最大4つまで並列動作できる機能を持ち、合計120Aを供給できる電源を構成可能だ。


デジタル電源モジュール「EM1130POQI」の展示。写真右下の赤く囲った金属パッケージのデバイスがEM1130POQI。実際に動作させて、リップルの小ささをアピールした (クリックで拡大)

 入力電圧範囲は4.5〜14.5V、出力電圧範囲は0.7〜3.3V。過渡応答に優れ、出力電圧リップルは10mVP-Pで外付けコンデンサを小型化できるなどの特長を持つ。

 PMBus v1.2インタフェースを備え、デバイス状態を簡単にリアルタイム監視できるなどデジタル電源の利点を生かすことができる。ただし、デジタル電源は、ソフトウェアプログラムが不可欠であり、これまでソフトウェア開発とは縁がなかった電源設計エンジニアにとっては、敬遠されがちだ。そこで、EM1130POQIには、あらかじめ8つのパターンのパラメータが用意され、外部抵抗で8パターンのパラメータを選択できる機能を搭載するという。そのため、ソフトウェアプログラムなしに、リアルタイム監視が行えるデジタル電源を導入できるようになるという。

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