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増幅器やアンテナの設計機能を強化――AWRMWE 2015(1/2 ページ)

AWR Japanは「MWE 2015」で、同社の設計環境ソフトウェア「NI AWR Design Environment」の新バージョンを紹介した。デモでは、新バージョンで強化した増幅器設計機能やフェーズドアレイアンテナの放射パターン解析、無線送信機/受信機のスプリアス解析機能などを披露した。

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 AWR Japanは、「MWE(Microwave Workshops and Exhibition) 2015」(2015年11月25〜27日)で、同社の設計環境ソフトウェア「NI AWR Design Environment(NI AWR設計環境)*)」の新バージョン「V12」のデモを行った。

*)AWR Japanの親会社であるAWRは、National Instruments(NI)の100%子会社となっている。

 NI AWR Design Environmentは、システム設計用の「Visual System Simulator」、マイクロ波/RF回路設計用の「Microwave Office/Analog Devices」、電磁界解析用の「AXIEM」「Analyst」といったEDAツールで構成されている。V12は、2015年6月に販売を開始したもの。MWE 2015のデモでは、V12で強化した、増幅器設計機能やアンテナ設計機能、RFシステムのスプリアス解析機能、ICと基板を一体化した“マルチテクノロジー”に対応した統合設計環境を紹介した。

パラメータスイープに対応したロードプル解析

 Microwave Office/Analog Devicesでは、増幅器設計に向けたロードプル解析が強化されている。旧バージョンとの大きな違いの1つは、入力電力などのパラメータスイープに対応したロードプル解析ができるようになったことだ。これまでは、例えば入力電力のパラメータの範囲を4〜12dBmとした場合、旧バージョンでは、4、5、6dBm……と、パラメータごとに解析を行う必要があった。これが、V12では、4〜12dBmまでを一気にシミュレーションして、一括で解析が行えるようになっている。そのため、この例であれば、入力電力が4〜12dBmの範囲において、PAE(電力負荷効率)、出力電力、ゲインがそれぞれ最大となるようなポイントを以前よりも探しやすくなった。さらに、プロトタイプを実際に測定したデータをインポートして、本当にPAEがよいのかどうかなども解析できるようになっている。

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ロードプル解析の一例。入力電力を4〜12dBmまでスイープし、コンター表示上でPAEの最大点を探す

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