ソニーの半導体部門が新しく仕掛ける多機能ライト:エアコンやテレビを遠隔操作可能に?(1/2 ページ)
ソニーは、2016年1月13〜15日に東京ビッグサイトで開催されている「ライティングジャパン」に合わせて、LEDシーリングライトとコントロール機能を持つモジュールを組み合わせたマルチファンクションライトを発表した。
ソニーは、2016年1月13〜15日に東京ビッグサイトで開催されている「ライティングジャパン」に合わせて、LEDシーリングライトとコントロール機能を持つモジュールを組み合わせたマルチファンクションライトを発表した。同社のデバイスソリューション事業本部 新規事業部門 L-Gadget事業室の統括部長である横沢信幸氏に、同製品の概要や特徴、ライティングジャパンで展開する狙い、今後の展開などについて話を聞いた。
5Wスピーカー内蔵で、音質にも高いこだわり
横沢氏は、「当社が展開するマルチファンクションライトは、“家の中を快適で、安心に”というテーマを掲げている」と語る。マルチファンクションライトとスマートフォン(スマホ)の専用アプリを用いることで、照明以外にもエアコンやテレビの遠隔操作が可能になったり、照明を通して音楽コンテンツを楽しんだりできるという。
冒頭でも述べている通り、同製品は、LEDシーリングライトと比較的大きめなモジュール部分によって構成されている。LEDシーリング部分は、東芝ライテックと技術提携を行って開発。モジュール部分には多くのコントロール機能が内蔵されている。
例えば、Wi-Fi(IEEE802.11 b/g/n)に対応し、内蔵する赤外線コントローラーによって、専用のスマホアプリからエアコンやテレビの制御が可能になる。人感センサーと温度センサーも内蔵しているため、部屋に人がいないときに自動的に照明を消すといった照明の消し忘れの防止や、部屋の温度が設定した温度よりも上がったときに自動的にエアコンを付けるといったカスタマイズが行えるとしている。
スマートフォン専用のアプリは、写真のようにエアコンやテレビ、音楽コンテンツなどの遠隔操作が行える。マルチファンクションライトを通して制御できる機器は拡張していく予定で、将来的にユーザー自身がアプリを開発できるソフトウェア開発キット(SDK)も展開する予定という (クリックで拡大)
また、Wi-Fiを通して、スマートフォンに保存している音楽コンテンツを内蔵するスピーカーで再生可能。32GバイトまでのmicroSDカードを挿入できるため、モジュール単体に音楽コンテンツをアップロードして再生もできる。横沢氏は、「ソニーがBlu-rayシステムで培ってきた“音質”にもこだわって、5W出力のスピーカーを内蔵した。モジュールが比較的大きいサイズになっているのは、この影響が大きい」とする。
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