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車載用小型VGAカメラ、体積は従来比約1/4:バックモニターやサイド認識補助システム向け
ミツミ電機は、「国際カーエレクトロニクス技術展」において、車載用小型VGAカメラの参考品をデモ展示した。従来製品と同等性能で体積は約4分の1と小さい。
ミツミ電機は、「国際カーエレクトロニクス技術展」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)において、車載用小型VGAカメラの参考品をデモ展示した。従来製品と同等性能で、体積を約4分の1に小さくしている。
ミツミ電機は、車載用電子部品として、「運転支援」と「インフォテインメント」の機能向上を支える技術や製品を提供している。参考展示した車載用小型VGAカメラもその1つである。従来同等品は外形寸法が約23mm角であった。新たに開発した製品は1/4インチサイズのVGA CMOSイメージセンサーを内蔵し、11.6×11.6×24.3mmと小型化した。発熱を抑えつつ、得意とする高密度実装技術などにより実現した。モジュール化技術や光学設計技術も同社の強みである。
参考展示の車載用小型VGAカメラは、NTSCフォーマットで映像を出力する。最低被写体照度は1ルクス。水平の画角は154°と広角である。動作温度範囲は−40〜85℃。既にサンプル品の供給は可能だという。用途としてはバックモニターやサイド認識補助用などに向ける。「画角の狭いレンズを取り付ければ、ドライバーモニター用途に利用することもできる」(説明員)と話す。
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