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2020年に向け開発が進む先端技術、待ちきれない音声翻訳や新しいスポーツ体験を動画で紹介(2/3 ページ)

パナソニックは2016年2月4日、顧客向けプライベート展示会「Wonder Japan 2020」の事前内覧会を開催した。本記事は、展示会の一部から、新しいスポーツコンテンツ体験技術や多言語音声翻訳機、光ID技術を活用した「バリアフリーナビ」などを紹介する。

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多言語音声翻訳機

 次に紹介するのは、「多言語音声翻訳機」である。多言語音声翻訳機は、2015年にウェアラブル型を発表。発表当時は、Bluetoothでスマートフォン(スマホ)に音声データを送り、スマホからクラウド上の翻訳エンジン(コーパス)にデータを送り、処理を行う仕組みだった。特長は、集音性能を高く、騒音環境でも発話する人の声を集音できることだ。コーパスは、情報通信研究機構(NICT)が構築している。

 今回の展示では、端末にWi-Fi機能を内蔵。これにより端末単独で動作が可能になり、従来2〜3秒かかっていた反応時間を、約1秒に向上したという。対応言語も、日本語/英語/中国語/韓国語に加えて、要望の多かったタイ語を追加したとしている*)


タブレット型の「多言語音声翻訳機」 (クリックで拡大)

 また、JTBや成田国際空港などと実証実験を進め、新たに2種類のタイプも発表した。タブレット端末向けのスピーカーマイクユニットタイプと、メガホン型である。

 スピーカーマイクユニットタイプは、多言語音声翻訳機に加えてマイクユニットを搭載。ホテルの受け付けや対面で行う接客業務において、外国人とのコミュニケーションをスムーズに行えるとした。メガホン型は、公共交通機関や防災時の活用に向く。

*)メガホン型に関しては、タイ語に対応していないという。

左=スピーカーマイクユニットタイプ/右=メガホン型 (クリックで拡大)

 説明員は、「コーパスをどのようにして構成するかがポイントで、AIを活用することで表現パターンを自動拡張する技術の研究も進めている。やはり、導入時にはお店や地域に合わせたコーパスのカスタマイズが必要になる。そのため、NICTが構築したものに当社独自のカスタマイズを加えたソリューションとして展開していく」とした。

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メガホン型の「多言語音声翻訳機」を活用したデモ。メガホン型の反応速度は、他の2タイプと比較してまだ遅いため今後の課題とした。

無線LANの10倍以上の速度で通信「WiGig」


無線LANの10倍以上の速度で通信ができる「WiGig」送信機 (クリックで拡大)

 展示では、既存の無線LANの10倍以上の速度で通信ができるミリ波無線「WiGig」の紹介も行われていた。WiGigは、4K/8Kコンテンツなどの大容量のデータも、ストレスなく受信できるようになるという。総務省の委託研究の一環で、2016年2月18〜26日にかけて、成田国際空港 第2ターミナル3階の出発ロビーで実証実験が行われる。

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