Xiaomi「Mi 5」の性能はiPhone 6s/Galaxy S7級:数カ月後にはシェア4位に浮上か
Xiaomi(小米科技)が、AppleとSamsung Electronicsに対抗する新型スマートフォン「Mi 5」を発表した。
Xiaomi(シャオミ/小米科技)が、「Mobile World Congress(MWC)2016」(2月22〜25日、スペイン バルセロナ)において、新型スマートフォン「Mi 5」を発表した。中国メーカーである同社が、市場リーダーであるAppleとSamsung Electronicsに対し、本気で戦いを挑んだことを示す製品だ。大量販売によって低コストを実現する、魅力的なスマートフォンの模範例となるだろう。
広く知られていないかもしれないが、Xiaomiは、世界第5位のスマートフォンメーカーである。2015年第4四半期における同社のスマートフォン販売台数は1830万台を上回り、世界第4位であるLenovoの2000万台に迫る勢いを見せている。Xiaomiは今回のMi 5投入により、今後数カ月の間にLenovoを追い抜く可能性がある。
なぜか異なるクロック周波数
Mi 5は、金属とガラスの筐体を採用している。
Mi 5のデザインは、Samsungの「Galaxy Note」を思い起こさせる。厚みは5.12mmと驚くほどスリムで、エッジをカーブさせたガラスパネルを採用することにより、個性的なデザインを実現している。Mi 5のハイエンドモデル「Mi5 Pro」は、ガラスではなくセラミックのリアパネルを搭載、5.15型のフルHDディスプレイを採用する。Samsungの「Galaxy S7」やLGの「G5」が搭載する「Quad HDディスプレイ」には及ばないまでも、非常に優れたディスプレイであることに間違いはない。
Mi 5のプロセッサには、Qualcommの「Snapdragon 820」が採用されている。いずれのモデルも4Gバイトメモリを搭載するが、クロック周波数は、64Gバイト/128Gバイトモデルが2.15GHz、32Gバイトモデルが1.8GHzだ。なぜ2種類の異なるクロック周波数を採用したかについては、Xiaomiからの説明はなかった。
【翻訳:田中 留美、編集:EE Times Japan】
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